あすから向日町GⅢ「平安賞」注目レーサー稲垣裕之

 今年はコンスタントに決勝進出を決めている。道中は安定した走りで勝ち上がっているが決勝戦のここぞという時に勝ち切れていない。6月の地元地区のGⅠ岸和田・高松宮記念杯では、近畿からVをと挑んだが新田祐大の強烈まくりの前に8着に終わった。

 迎えた直前のGⅠの平オールスター。昨年は決勝戦で無念の2着に終わった大会で雪辱を果たすべく臨んだ。初日のドリームレースは4着で準決勝フリーパスのシャイニングスター賞に進出。ここでは脇本雄太マークからのレースになったが、ここでも新田のまくりに先着を許してしまう。そして勝負の準決勝戦。打鐘前から覚悟を決めて先行したが、深谷知広の早めの巻き返しを浴びて決勝進出はならなかった。

 「深谷君には力負けでした。これが現状です」

 最終日も9着に終わり、ポテンシャルを発揮することはできなくシリーズを終えた。

 ビッグレース戦線では新田が異次元のまくりで猛威を振るっている。屈指の実力を持つ平原康多でさえ大苦戦しているのが近況だ。終盤戦へ向けてどう立て直していくのか。真価が問われる走りとなる。この向日町記念は過去に08、16年と2回のVがある。「地元記念はGⅠと違った意味のあるレース」と話すように、毎回、全てを懸けて臨んでいる。ここで本来の輝きを取り戻し、残りのビッグレースでグランプリの出場権を獲得へ。熱い走りから目が離せない。