【記者コラム】ファンファーストの視点で大胆な業界の改革を!

 上位陣による相次ぐ落車や失格。5日目第6Rで起きた周回数の誤表示による審判事故など、あってはいけないことがいろいろとありすぎた今年のオールスター競輪。この大会をきっかけに競輪から離れてしまったファンも少なくないでしょう。記者も、いち競輪ファンとして言わせてもらえば、いままでの競輪に対する愛情が一気に冷めてしまうぐらい、ひどい内容のオールスターだったと思います。

 伊集院静氏がオールスター開催中の本紙コラム(大阪版)で語っていましたが、ボートレースのフライングや出遅れのように、競輪の失格も払い戻しの対象にすべき。記者も同じ意見だし、当コラムでは何度も何度も提案してきました。失格や、それに付随して起きた落車により車券が外れてしまったファンの居たたまれない気持ち、運営サイドはご存じですか?選手への罰則だけを厳しくしても、その人の怒りが収まらないこと、理解できますか?全額返還じゃなくてもいい。半額でも25%の払い戻しでもいい。それでファンの業界に対する憤りは少しは和らぎ、また競輪を買おうという気持ちになります。ようはファンファーストの姿勢を見せることが大事だと思います。

 シビアな話題から入ってしまいましたが、オールスター2日目に行われた「アルテミス賞」を制した石井寛子が、優勝賞金45万円の全額をいわき平市へ義援金として贈呈。このニュースには感動しました。アスリートによる社会活動は日本を元気にする。2020年には東京五輪も控えています。オリンピック競技でもあるケイリン。その発祥の国、原点である競輪を盛り上げるための投資が車券です。だったらファンがもっと安心して車券を買える環境を構築すべきでしょう。

 ミッドナイト競輪の開催は一応の成功を収めてますが、ギャンブル依存症対策でネット購入金額の規制も始まります。課題山積みですが、もう少しだけ競輪を応援してみようと思います。(岡田 光広)

※9月6日付・大阪版掲載