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【記者コラム】元阪神・伊代野 戦法チェンジで次の舞台へ 

 16日はソフトバンク、18日には広島が優勝して、プロ野球はいよいよクライマックスシリーズへと話題は移る。こちら競輪は、共同通信社杯(武雄)でドラフト3位でヤクルト入団から競輪に転身した松谷秀幸が、初のビッグレース決勝進出を決めた。過去にGⅢVがあり、6月GⅠ高松宮記念杯では準決勝入りと着実にステップアップ。「ビッグレースを取るために競輪選手になったので」と向上心を忘れない。19日の決勝戦は4着に終わったが、プロ野球出身選手の中でもっとも活躍している。気迫を前面に出した走りでタイトル獲得に期待がかかる。

 スポニチ杯で取材に来ている福井では、阪神タイガース出身としてデビュー時から注目を集めた伊代野貴照(=写真)に久しぶりに会った。初めてS級に上がった時は苦戦していたが、今期は100点に迫る競走得点を持ち好調だ。戦法もまくりを主体にした自力から追い込みがメインの走りにチェンジしていた。

 「年齢を考えても自分の自力では苦しいでしょう。近畿は若い自力の選手が多いので、与えられた持ち場で頑張っていきたい」

 初日9Rは近畿期待の大型先行・石塚輪太郎マークの戦い。石塚が2車でも飛ばし、伊代野は車間を空けて後ろを警戒しながらマーク選手の走りで1着を飾った。「あんなに行ってくれてありがたい。こんなに恵まれたのは2回目」と石塚の奮闘に感謝していた。

 奈良に移籍して3年たち、練習環境にもすっかりなじんだ。バンクに入るとイキのいい若手が数多くいる。「彼らに刺激を受けて練習にも力が入ります」と話す表情はイキイキしていた。36歳になったが、まだデビュー5年と競輪選手としての伸びシロたっぷり。戦法チェンジでグレードレースでの活躍を目指す。(緒方 泰士) ※9月20日付・大阪版掲載