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【記者コラム】ライン総合力No・1は北日本

 前半戦で一番強かった地区はどこだろう?競輪は地域ごとに結束して戦うライン戦が特徴の一つ(同期連係や即席ラインなど地域にこだわらない並びもあるが)。個人なら勝利数や獲得賞金で一目瞭然だが、地域別で力関係を比較するのも興味深い。そこで今回は独自の目線で総合的な〝ライン力〟を算出してみた。

 競輪選手の相対的な強さはレースの格と着順に応じて与えられる競走得点が端的で分かりやすい。そこで全S級選手を全国7つの地区(北日本、関東、南関…)ごとに振り分け、今年前期(1~6月)に獲得した累計競走得点を合算。出走数の合計で割り〝ラインの平均競走得点〟を数値化した。これで地域別の総合力が分かる。

 1位に輝いたのは101点6966の北日本勢。特に福島勢は粒ぞろいで新田祐大と渡辺一成のS級S班2人を筆頭に、山崎芳仁、成田和也、佐藤慎太郎ら中堅のタイトルホルダーが安定感を発揮していた。また北勢は平均競走得点100点以上のレーサーが半数以上も名を連ねており、層の厚さで一歩リードしていることが証明された。


武雄GⅡ共同通信社杯決勝戦でも、北日本ラインで連係。(左から)渡邉一成、新田祐大、守澤太志

 2位は101点3652で南関勢。S班は不在でも前半戦のGⅢ以上のレースは南関勢の6勝が最多。一流選手が多数そろう千葉軍団が高いレベルをキープしている。3位は101点2714の近畿勢。最下位は九州勢だった。

 個人競技であり団体競技でもある競輪。個の力と同等にラインの結束力が勝敗の鍵を握っている。1人だけ傑出していても、ラインという味方がいなければ勝ち上がるのは難しい。まさに〝三本の矢〟の精神が大事になる。後半戦はラインの力でリードする北日本勢が、さらなる躍進を見せるのか、それとも他地区が巻き返すのか注目したい。

♤小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日、秋田県生まれの33歳。06年スポニチ入社、大阪本社で2年、08年から東京本社で競輪担当。予想ではラインの結束力を第一に、近況の動き、調子を重視して本命を決めている。

9月28日付・東京版掲載