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【記者コラム】椎木尾が和歌山を引っ張る

 今、小松島FⅠに取材に来ているが、最近の徳島勢の活躍はめざましいものがある。残念ながら先日の寬仁親王牌では上位進出はならなかったが原田研太朗、小倉竜二、太田竜馬の3選手は他地区の選手と互角のバトルを繰り広げている。
以前は徳島勢といえば小倉が孤軍奮闘しているイメージだったが、原田の躍進があり、昨年から太田が超新星のごとく登場し、9月向日町記念では小倉に12年ぶりの記念Vをもたらしたことは記憶に新しい。活躍する若手選手の登場でベテラン選手も刺激を受けて徳島勢のムードはぐんぐん上昇している。今、同じ状況にあるのが、徳島とは海をはさんで向かいの和歌山勢だ。

和歌山勢は最強軍団の近畿の中で目立たない存在だった。時に稲毛健太、東口善朋の活躍はあったが脇役の立場だった。しかし先の寬仁親王牌では椎木尾拓哉=写真=が初のGⅠ決勝進出を決める大活躍。準決勝では村上義弘に乗って3着で夢の舞台にコマを進めた。決勝戦は浅井康太をマークしての4着だったが、表彰台は近いと思わせる走りだった。「緊張はしなかったし、また決勝戦に乗って和歌山の若手選手の指標になれば…」とさらに強い気持ちで挑む。減量により肉体改造に成功して持ち味の切れ味に磨きがかかり、近畿地区を代表する追い込み選手へと成長した。
徳島と同じく和歌山も若手選手が順調に育ってきている。FⅠ戦ではV候補に成長した石塚輪太郎に中西大も107期NO・1の力を発揮しだし決勝進出の機会が増えてきた。そして現在はチャレンジながら111期の卒業チャンプに輝いた南潤と有望な選手は多い。近畿地区の中では目立たなかった和歌山勢が、椎木尾のリードにより上位のレースでラインを組んで活躍する日は近い。
(緒方泰士)

※10月11日付・大阪版掲載