ニュース

【記者コラム】甥っ子DeNA細川の活躍刺激に ベテラン細川洋もう一花

 

函館FⅠ(5~7日)を取材中、神奈川のベテランマーカー・細川洋(49=69期)に声を掛けられた。「新聞に掲載された写真は、どうしたら手に入れられるの?」。聞けば、3日の中日戦で初打席初本塁打の鮮烈デビューを飾ったDeNAの細川成也(19)が甥(おい)っ子だという。記者もDeNAファンで意気投合した。
「生まれは神奈川県の厚木市だけど、実家が茨城にあり兄一家はそちらへ。それで成也も茨城の高校(明秀学園日立)に進学した」。高3夏の県大会は決勝で常総学院に敗れ、甲子園出場はならなかったが、エースで4番の二刀流。「試しに投げさせたら140㌔を連発。それでピッチャーもやることになったけど、気を使うことが多いらしく、以前みたいに打てなくなった」と懐かしそうに教えてくれた。昨年、ドラフト5位でDeNA入団。「変化球がまるで打てなくてファームで三振の山。秋はフェニックスリーグに行くと言っていた」。それがシーズン終盤の活躍でCSに同行することが決まった。
身体能力の高さは誰もが認めるところ。自転車に乗せてみたこともあるそうだ。「今、競輪業界は厳しい状況だし、好きな野球で飯を食っていければ、それに越したことはない。これからの努力次第で何十年もプロでやっていけるから」とエールを送る。細川洋自身も横浜商大高で夏の県大会ベスト8と野球で活躍した。「俺?もう脚がないし、今は甥の活躍くらいしか楽しみがないよ」と話すが、前期は24年ぶりにA級に陥落するも、すぐS級に返り咲いて奮闘中。02年の前橋寛仁親王牌では決勝3着で表彰台に上がったこともある。甥の活躍を刺激に、もうひと花咲かせてほしい。

♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日、神奈川県生まれの53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。2013年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。最近うれしかったのは千葉競輪存続のニュース。署名活動に汗を流した選手たちの喜ぶ顔が頭に浮かんだ。

※10月12日付・東京版掲載