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【記者コラム】GⅠの開催期間は慎重に検討を

今年のGⅠは競輪祭(11月23~26日)を残すのみ。その競輪祭が来年、6日制のナイターで開催されることが10日に発表された。
6日制の競輪祭は98年11月以来。20数年前にGⅠを6日制→4日制にした当時の状況、理由を思い出す。

①6日制の開催経費②当時ふるさとダービーがありビッグの過密日程③GⅠ前後のS級選手の調整期間(当時S級戦は売上げ好調)④6日制は勝ち上がりが少なく負け戦が多い…等々。当時を知る記者としては競輪祭だけの6日制復帰に疑問符が付く。もちろん今年の川崎ナイターGⅢの売り上げ低調も理由の一つ。

現行のGⅠは年間6回。ダービーが6日制、オールスターが5日制、残る4つのGⅠ(全日本、高松宮杯、寛仁親王牌、競輪祭)が4日制。17年の6回のGⅠ優勝本賞金はダービーが5800万円、オールスターが4200万円、残る4つのGⅠが2800万円。即ちダービーが〝GⅠ最高峰〟と呼ばれ、オールスターが次位にランクされる。これは30年間、変わらない。この序列こそが20数年前に特別競輪を見直した時の開催期間の長さ、優勝本賞金につながっていたのだ。

30年前はGⅠの言葉はなく特別競輪。ダービー、オールスター、競輪祭、宮杯が「4大特別」と呼ばれた。85年に全日本、94年から寛仁親王牌が特別競輪に加わり、〝グランプリを頂点とするグレード制〟が確立されて現在に至る。
全日本は95年7月、高松宮杯は99年5月から6日制↓4日制、オールスターは05年9月から5日制になった。競輪祭を6日制に戻す以上はオールスター、高松宮杯も慎重に見直すべき。
09~11年に実施されたGⅠ・SSシリーズのために今でも優勝歴に注釈(4日制以上のGⅠとか)が必要となる。GⅠ優勝の価値は過去も未来も不変のはず。GⅠの重みは開催期間、優勝本賞金につながることで慎重な検討が必要になる。

♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)、熊本県生まれの55歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に坂本英一(栃木)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋30年。勝負レースは5車の結束、競り、番手まくり。

※10月26日付・東京版掲載