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【記者コラム】グランプリ舞台で完全V ひと味違う尾崎


 昨年、地元平塚で行われたガールズグランプリに初参戦した尾崎睦(33)。走り慣れたホームバンクでファンの期待も大きかったが、結果は5着。強力な自力型の動きに翻弄され何もできなかった。

 「グランプリだからといって急に動けるようになるわけではない。それまでの積み重ねがあって大きな舞台でも動けるんだということを痛感した。そのことを踏まえ、今年は普段の開催から積極的に動くことを心掛けている」と話す尾崎。結果よりも内容重視で自力にこだわり戦ってきた。

 3月松山のガルコレでは奥井、高木を相手に先行勝負を挑み7着。その後、松阪、京王閣では6走してわずか1勝と成績は振るわなかったが、納得の走りができていた。迎えた静岡・スポニチ杯。ライバルとなる荒牧が抜群の動きで連勝。尾崎も連勝で勝ち上がったが「結果は1着だけど、前2人の動きを見てしまった。3番手から差しではなく、強引にまくっていければ満点だったけど…。課題の気持ちの弱さが出てしまった」と2日目の走りを反省していた。

 そんな思いを抱えて迎えた決勝。打鐘過ぎに迷いなくスパート。番手に入った荒牧にバックで出られたが、力強く踏み直して1着。完全Vを決めた尾崎は「強い気持ちで走ることができた。今年はここ静岡でグランプリが行われる。何としてもその舞台に立ちたい。年末にまたここに戻って来られるように」。昨年とひと味違う尾崎の走りに期待したい。次回は26~29日の函館の4日制ガールズに出走する。

♤狩谷 牧生(かりや・まきお)1964年(昭39)4月11日生まれ、神奈川県出身の53歳。88年4月スポニチ入社。92年1月にレース部へ異動。1年間の競輪取材の後、中央競馬担当に。13年、21年ぶりに競輪の現場に復帰。選手会の署名活動を取材、千葉競輪存続に選手たちの喜ぶ顔が頭に浮かんだ。

※18年4月19日付・東京版掲載