ニュース&記者コラム

【高知GⅢ最終日12R】地元 山中 やったで記念初V

ミス高知とともに優勝トロフィーを掲げる山中貴雄

 

 フレッシュクイーンは梅川がV

 

 山中貴雄(90期)が記念初Vを地元バンクで決めた。

 

 レースは吉田―村上が前受け。3番手につけた取鳥の後位は清水と諸橋で競りでその後ろに松浦。最後方に田中―山中―佐々木で周回を重ねる。打鐘で田中―山中―佐々木が上昇して吉田―村上を抑えると後方になった取鳥が間髪入れずに仕掛けていく。

 

 なかなか競りの決着はつかなかったが、最終ホームで清水が諸橋を内に押し込んで番手を守り、清水の後ろでは松浦と諸橋の併走状態が続く。5番手の田中がバック過ぎにまくると清水がけん制気味に外に踏む。

 

 その瞬間を逃さず内から清水をどかした諸橋が取鳥の番手を奪取する。諸橋を追うように内を突いて上がってきた山中が最後は取鳥と諸橋の中を割って鋭く伸びる。ゴール後は派手なガッツポーズで喜びを爆発させた山中を出迎えた四国勢が胴上げして地元記念Vを祝った。

 

 「若手がどんどん出てきて四国勢に勢いがある中、自分だけは出遅れている気がしていた。それでも練習仲間からは諦めずに頑張っていればいつかきっとチャンスが来ると。初日からスタンドのファンの声援が後押ししてくれた」と話すと目を潤ませた山中だったが、ガッツポースに関しては「2日目(二次予選)、3日目(準決勝)に1着でゴールした時にしたかったけど我慢した。とっておいた最終日にこうしてできて本当に良かった」と笑顔で話していた。

 

 地元勢が地元記念を制したのは02年の佐々木則幸以来。その佐々木も決勝で山中の後位を回って一緒に戦っていただけに、レース後は自分が勝ったような笑顔で胴上げの輪に加わっていた。

 

 決勝戦1~3着の次走斡旋は1着の山中貴雄は広島FⅠ(19~21日)。2着の村上博幸は松戸ダービー(30~5月5日)。3着の諸橋愛は平塚FⅠ(22~24日)となる。

 

 ♤山中 貴雄(やまなか・たかお)1983年(昭58)4月16日生まれの35歳。競輪学校90期在校成績28位。2005年7月7日高知でデビュー(844)。自力から切れ味十分の追い込みにチェンジ。高知を代表する選手として活躍。1㍍72、70㌔。

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