ニュース&記者コラム

山岸 GⅢ3回目V 川崎アーバンナイトカーニバル

 川崎競輪のGⅢナイター「アーバンナイトカーニバル」決勝が12日行われ、山岸佳太(107期)が6月の四日市以来、通算3回目のGⅢ優勝を飾った。
 
 レースは伊藤―藤木―山岸―五日市―鈴木―大塚―佐藤―片岡―加倉。打鐘で鈴木―大塚―佐藤が前へ出ると、片岡―加倉が仕掛けて踏み合い。その上を最終Hから山岸―五日市で一気に巻き返す。2角8番手からまくった伊藤は五日市のけん制で不発。最終コーナーで鈴木が五日市の内から差し脚を伸ばしたが、山岸が力強く押し切った。
 
 四日市に続くナイターGⅢ連覇。〝夜王〟の称号も手にした山岸は「僕が駆けることになると思っていたので、気持ちにゆとりを持って走れた。二次予選、準決勝と比べれば踏み出しは甘かったが、その分バックで伸びていった」と白い歯を見せた。オールスター組が不在のシリーズで4日間とも最終バックを奪いレースを支配。自慢の先行力を見せつけたが、現状に満足はしていない。「活躍している同期の(吉田)拓矢や新山(響平)に置いて行かれないように。早く追いつきたい」とGⅠ戦線での活躍を今後の目標に掲げた。
 
 優勝した山岸の次走は9月1~3日の広島FⅠを予定。2着鈴木裕は19~21日の高松FⅠ、3着五日市誠は22~24日の向日町FⅠ。
 
 また、9Rのガールズ決勝は内村舞織(21=福岡、112期)が2角2番手から鮮やかにまくって優勝。「3日目に柳原さんを差せなかったので先に仕掛けるしかなかった。最後は無我夢中。これで競輪祭(ガールズグランプリトライアル)出場に近づけたかな」と安どの笑みを浮かべた。内村の次走は23~25日の松阪FⅡ。
 
 ♤山岸 佳太(やまぎし・けいた)1989年(平元)11月11日、茨城県古河市出身の29歳。プロデビューは15年7月西武園(1①❷)。通算成績は340戦125勝。GⅢ優勝は今回が3回目。1㍍78、85㌔。

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