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【記者コラム】スターの原石!坂井洋に熱視線

 113期の松井宏佑が先の別府記念で優勝を飾った。同期では宮本隼輔に続いて2人目のGⅢ制覇。ハイレベルの113期の実力を示しただが、今年の7月にデビューした115期も将来のスター候補生の原石がそろっている。中でも在校1位の坂井洋=写真=は期待の新星として熱い視線が集まる。
 
 高橋晋也には後れを取ったが、10月の大宮では同期で2番目にS級へ特別昇級。S級デビュー戦の小松島FⅠ戦は1④2着で決勝進出を逃したが、続く平塚FⅠ戦で本領発揮。1②❶で同期のS級優勝一番乗りを果たした。決勝は7番手からの強烈まくりで上がり11秒0という好タイムだ。
 
 その坂井が8日からの向日町FⅠ戦で近畿に初登場した。「(初戦は)緊張とコンデションの影響がありました。優勝は得意の戦法だったんで。経験も脚もまだ足りないです」と控えめ。ナショナルチームと練習することもあるが「タイムもレベルも違うし相手にならないです。ダッシュ力とトップスピード。それにもがける距離も。何もかも足りません」としみじみ。まだまだ課題は多いようだ。
 
 向日町では初日の予選メイン10Rが4着。圧倒的な1番人気だったが、鐘から流し気味の先行で、ベテラン・朝日勇のまくりに屈した。「流したら踏み上がらなかった。自分は一気にトップスピードに乗せるのが持ち味なんで…」。苦手な競走パターンが敗因のひとつだった。
 
 仕切り直しの準決は強引に中野雄喜を叩き切ったが、実力者・山崎芳仁のまくりを浴びて5着に敗退。「勉強になりました。レースで学んでいくしかないです。また練習します」。厳しい洗礼を受けたが、将来性豊かな好素材であることは間違いない。この壁をぶち破ってこそ道は開ける。(下野 章雄)

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