ニュース&記者コラム

豪快まくり浅井記念27V 高知記念

 浅井康太(90期)がまくって優勝。浅井は今年2月の静岡記念以来の記念27度目の制覇となった。
 
 レースは浅井がスタートを決めて浅井―近藤―吉沢―岡―渡辺―佐藤―三谷―小川―山中で周回。打鐘で小川ラインが上昇。単騎の三谷もその動きに乗る。赤板2センターで渡辺ラインがそれを叩く。その動きに乗った吉沢が3番手確保から、すかさず最終ホームで主導権を取るも岡が離れ番手には渡辺。最終2コーナー8番手から浅井がまくる。バックで2番手から渡辺も発進したが、浅井がその外を豪快にまくった。近藤がしっかり追走しワンツー。渡辺の番手から直線内を突いた佐藤が3着。
 
 〝挑戦者〟の浅井は強かった。「自分のタイミングで仕掛ければ大丈夫と思っていた」と勝負どころで8番手も冷静沈着。踏み上げてからの脚は別格で、大外から一気にのみ込み力の違いを見せつけた。今年は8年連続で履き続けた、S級S班の赤いパンツから1班の黒いパンツにでの戦い。「SSだと勝たないと、というプレッシャーがあった。今年は挑戦者になって自分の走りができている」。黒いパンツで浅井の強さはむしろ増した。
 
 もちろん記念優勝では満足していない。「次は四日市FⅠの後はダービー。しっかり結果を出したい」と早くも先を見据えた。2度頂点に立った最強の〝挑戦者〟の下克上はまだ始まったばかりだ。
 
 ♤浅井 康太(あさい・こうた)1984年(昭59)6月22日生まれ、三重県四日市市出身の35歳。05年7月プロデビュー。通算成績は1159戦385勝。主な優勝はGⅠ3回、GP2回。1㍍79、75㌔。血液型O。
 
 ◆次走予定 優勝の浅井康太は四日市FⅠ(22~24日)、2着の近藤龍徳は和歌山FⅠ(21~23日)、3着の佐藤慎太郎は西武園記念(16~19日)。

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