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【記者コラム】小原佑 大舞台での活躍楽しみ

 1月31日、中部地区で今年初となる記念「GⅢちぎり賞争奪戦」の決勝戦が豊橋競輪場で行われた。S班の松浦悠士や、佐藤慎太郎、怪童・深谷知広や、中部のエース浅井康太らが優出を果たして豪華な一戦となった。結果は浅井の捲りに乗った地元の吉田敏洋が、直線で鋭く伸びて地元記念Vを達成した。
 「準決に乗ったのが僕一人で、本来なら金子(貴志)さんと乗る予定だったけど寂しい。そういう思いも背負って走った」と地元の思い、ファンの声援を力に変えてつかんだV。元同県の深谷との戦いも話題になった。「一応彼も愛知県の選手として10年間やってきた。今までの歴史をこれから何かしらの形で出していって、こういう舞台をもっともっと増やして戦えれば。自分も楽しみ」。一緒に地元を支えてきた盟友との再戦を熱望しつつ、エールを送った。
 その豊橋記念で連日、豪快な仕掛けが光っていたのが小原佑太(24=青森)だ。昨年末のヤンググランプリでは同世代のライバルを相手に果敢に主導権を握ってレースをつくった。「駆けてタイムも悪くなかった。もう少しペースで踏めれば何とかなりそう」と結果は7着も、大舞台で確かな手応えをつかんでいた。豊橋でも連日、ラインに貢献する走りを披露して着以上に奮闘していた。その後に迎えた平塚FⅠでは連勝で優出。「しっかり最後まで踏めているしいいと思う」とリズム良く進んだ決勝は、後ろが3車競りだったこともあって有利に進められたのもあるが、マイペースで踏み切ってS級2度目の優勝を飾った。「今年はGⅠに出ることと、ヤンググランプリで優勝することを目標に」と大舞台での活躍を目指している。さっそく来月はGⅡウイナーズカップ(松阪・3月25~28日)出場が決定している。ナショナルチームで磨いているスピードとパワーを前面に発揮して、トップ戦線での躍動も十分だ。(栗林幸太郎

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