小倉競輪の「スポーツニッポン杯」がS級の精鋭を迎え、8月17日から3日間開催される。
V右翼は直前の函館GⅢ「函館ミリオンナイトカップ」で決勝に進出するなど好回転の松谷秀幸だ。ケレン味ない野口裕史と強力な南関連係で松谷が底力を見せつける。
復調ムードの坂本亮馬、決め脚鋭い筒井敦史が南関攻略に燃える。
栄光の「スポニチ杯」を懸け見逃せない攻防が繰り広げられる。
電投番号81#
先行予想
光る存在感

松谷 秀幸
圧倒あるのみ‼野口と南関連係
GⅠオールスター(名古屋)直後の開催とあってS級1班がわずか4人と参加メンバーは小粒だが、そんな中にあって松谷秀幸の存在は際立つ。プロ野球ヤクルトスワローズから転身した苦労人は地道な努力が実り南関を代表するレーサーへと成長を遂げた。直前の函館GⅢは❷①③で優出に成功した。
その決勝は頼みの山中秀将が巻き返し不発となり共倒れの❻着に終わったが、準決までの3走の動きは上々だった。今回は同じ南関の野口裕史という好目標がある。徹底先行を貫く野口のパワーはメンバー中ピカイチ。その野口と連係できるとなれば松谷のやる気も倍増。野口と同県の江守昇と折り合い息の合った南関連係を披露するだろう。
膝痛で低迷した坂本亮馬が完全復活とまでいかないまでも上向いてきている。ただしメンバー構成は厳しい。金ケ江勇気ら予選クラスの九州の機動力型が進出しないと苦戦を強いられそうだ。
その点、筒井敦史にチャンス。佐伯辰哉をはじめ月森亮輔、片岡迪之ら中国の後輩が先陣を切るパターンも十分。筒井に流れが向くかもしれない。四国から一発ある三ツ石康洋、差し脚好調な網谷竜次が名乗りを上げる。
伊藤 V最右翼だ
四国勢が強力だ。ケレン味のない先行勝負が持ち味の久樹克門が、力を付けきた。これに前期S級の伊藤大彦、篠原龍馬らが乗っかる勝ちパターンを築く。後輩の久樹を目標にできる伊藤が頭一つリードする。
中国からは2場所前の高松で1、2班戦初Vを飾った山崎駿哉が挑戦。ベテラン高嶋一朗が山崎との連係でひと泡。気合の九州勢は劣勢の感。それでも鋭いまくりを武器に持つ徳永哲人が見せ場を作る。