
◆8月20日~22日開催 レース展望◆
久留米競輪の「第18回戸上守杯」(FⅠ)がS級の精鋭を集め、20日から22日まで開催される。
GⅠオールスター競輪(いわき平)の日程上、大駒は不在。しかし個性派レーサーがそろいV爭いは混とん。本紙は6月函館FⅠでS級初Vをパーフェクトで飾った佐藤幸治を中心視した。三宅伸、松坂英司、岡光良、高久保雄介ら別線勢も侮れない顔ぶれだ。
<佐藤幸治中心のV争いか>
GⅠオールスター競輪が19日まで開催中のためメンバー的には小粒だが、それだけに思わぬ好配当にもありつけるというものだ。
V争いの中心には佐藤幸治(=写真)を推す。秋田から長崎に移籍し早いもので5年が経過したが、性格はいたって真面目。自転車に向き合う姿勢はレーサーの鏡といってもいい。
その佐藤が6月函館FⅠ決勝で自慢のスピードを駆使し悲願のS級優勝を3連勝で飾った。直前の川崎でも記念優出。決勝では得意のまくりを放ち荒井崇博の14度目の記念Vに貢献した。気配は上々。切れ味鋭い自力攻勢でV戦線をリードする。
地元勢も気合十分だ。ベテラン紫原政文、復調田中誠が佐藤との連係で笑うケースもあり得る。
<関東の岡は直前の動き良好>
関東から岡光良が名乗りをあげる。白星にありつけない現状だが、直前の川崎記念(❷❸②❷)の動きなら逆転可能。若手の伊早坂駿一をリードし上位進出だ。熟練三宅伸、味のある松坂英司。ともに年齢からくる脚力の衰えは隠せないでいるが、修羅場は何度もくぐり抜けてきた実力者だ。とくに三宅は竹内翼とタッグを組める強みがある。
南関は石毛克幸が代表格。川崎で初の記念優出にこぎつけた佐々木龍の攻め方次第では勝機が訪れる。
高久保雄介、高間悠平、北川紋部の近畿勢も圏内。宇佐見裕輝を擁する北日本勢が波乱を呼び込む。宇佐見を目標にできる小橋秀幸の浮上が盲点となるだろう。