
<レース展望>
松戸でのミッドナイト開催2節目はA級3班チャレンジ戦(7車立て7レース)。若手の自力型のうちパワーでリードするのは、ともに113期の佐山寛明(滋賀)と舟山佑京(新潟)の2人。佐山は昨年7月デビューから優勝こそないものの、先行基本の積極的な走りで決勝2着2回、3着3回と上位レベルの機動力を備える。松戸は昨年8月、デビューから4戦目に走って以来の出場だが、前回は予選、準決を1着でクリア。決勝はパワーある同期2選手との対戦で5着に敗れており、その時の悔しさもここにぶつけて勝利を目指す。気持ちを強く持ち、初Vゲットへ全力で突き進む。
舟山はデビューから15場所の出場で3回決勝へ。そのうち10月青森ミッドナイトで2着、11月地元戦、弥彦(昼間開催)では初Vを決めた。ただ、直近6場所は決勝に進むことができず勢いに乗り切れない。まずは予選、準決を突破することが先決だが、決勝では3戦2連対と勝負強いだけに軽視できない。
もう1人の113期、井寺亮太(福島)も底力は負けていない。昨年8月のデビュー3戦目から5場所連続で決勝に進んだが、10月中旬の立川で落車負傷。そこでリズムを崩し、実戦復帰した11月下旬以降は逆に5場所続けて決勝を外している。今年2戦目となるここから調子を戻していけるか。果敢な仕掛けで持ち味を発揮してきっかけをつかみたい。
前期1班の奥出健士郎(福井・99期)は近畿同士で佐山マークが望めそう。しっかり食らい付き直線で好勝負を演じたい。前期2班で10月以降に4勝を挙げた田中秀治(岐阜・82期)も中部・近畿で佐山との連係が考えられ、流れが向けば上位争いに浮上。そのほか追い込み型では舟山と上越でのタッグが予想される若林耕司(群馬・87期)も決勝での連候補として見逃せない。
川本琢也(岡山・100期)は12年7月チャレンジ戦①①❻着以来の松戸バンク参戦。前期まで1年半は2班に在籍し、3班に下がる前、12月四日市FⅠのA級戦では決勝に進んだ。若手がやり合うなど有利な展開になれば自力を生かして台頭する。
追加を受けて出場する桜井大地(静岡・111期)も上昇気配。前走四日市(ナイター)では予選、準決とパワー上位の同型を相手に連勝でファイナルへ。自力で仕掛け、展開が向けば好勝負に持ち込める。
<松戸バンク、ミッドナイト競輪での注目選手>
岡崎克政(岡山・92期)
先行基本の組み立てで直近連対率(10月以降)は5割に迫る。若手が相手でもレースでの積極的な姿勢は変わらない。 松戸チャレンジ戦は昨年8月ナイターで3日間とも主導権を握って①⑥④着。ここでは準決突破が当面の目標となるか。ペースを握ると侮れない。
本島泰康(熊本・97期)
まくりを基本にした自力勝負で岡崎と同様、直近連対率は4割を超える。松戸では初出場の昨年8月ナイターで初日、最終日と2勝を挙げた。流れに乗って仕掛けると怖い。
下岡将也(三重・111期)
ミッドナイトでは直近5場所で2回決勝へ。いずれも準決は断然人気に推された若手の同型相手に自力で1着。勝負強さが光った。ここも攻めのレースで好結果を残すか。