小田原競輪開設71周年記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」は、8月27日から30日まで4日間にわたって開催される。

 

 7車立て1日9Rで全国各地区から63選手が出場。S級S班の郡司浩平、松浦悠士、佐藤慎太郎、中川誠一郎の4選手ほか古性優作、渡辺雄太、小松崎大地、和田真久留ら豪華メンバーがそろって熱く激しいバトルを繰り広げる。

 

(1R発走11時30分、電投番号「36#」)

 北条早雲杯争奪戦みどころ

 当地記念の主役

郡司浩平20200826小田原

郡司 浩平 

 郡司浩平が地元GⅢに必勝を期して臨む。

 

 目指すのは小田原記念3年連続、通算4回目のV。過去の3回(16、18、19年)は、いずれも目標があっての勝利。前で仕掛けた自力型の番手回りからチャンスをものにした。

 

 今年も静岡の渡辺雄太や同県後輩の松井宏佑がいて有利に運ぶことができそう。17年川崎記念では先行した渡辺を目標にV。昨年の川崎記念は逃げた松井との連係から勝利を手にしている。

 

 S班に在籍する地元神奈川のエースとして、期待に応えたい気持ちも強いはず。準決4着で惜しくも決勝入りできなかった前走GⅠ名古屋オールスターの分も、ここでしっかりと結果を出す。

松浦悠士20200826小田原

 松浦 悠士

 ただ、勢いでは松浦悠士が勝る。

 

 名古屋オールスターで2度目のGⅠ制覇。そのほか、今年のビッグレースの全てで決勝に進出。3月にはGⅡの福井ウィナーズカップを制した。三十路を前にして充実期に突入。まだまだ進化の過程といって良く、これからさらに強さを増していきそう。

 

 初参戦となる小田原バンクでも自信の走りに変わりはないだろう。自力を基本に、目標があれば番手でのレースも。状況に応じた運びで、記念では今年4回目となるVを狙う。

佐藤慎太郎20200826小田原

 佐藤 慎太郎

 19年GP覇者の佐藤慎太郎も安定した走りを続ける。今年のGⅠで決勝入りが2回。記念では優勝こそないが走った7場所の全てでファイナルへ。うち2着1回、3着2回。ここは機動力ある小松崎大地や高橋晋也と同県で連係。頼れる後輩の動きに乗ってV獲りへ。気合こ込めて戦う。

 

 小松崎大地は15年当地記念で決勝2着の実績。昨年は準決4着も、それ以外の3走で確定板入り。高橋の番手となるケースもありそうだが基本は自力勝負。ラインの中で役割を果たして17年3月大垣記念以来、2度目のGⅢ制覇に挑む。

 

 古性優作も好調を持続。6月末からFⅠで3場所連続Vを決め、名古屋オールスターでは決勝に進んで3着。小田原は6年ぶりの出場となるが、自力基本に強気な走りでV争い。しっかり存在感を示す。

中川誠一郎20200811名古屋

 中川 誠一郎

 S班のV候補として中川誠一郎も忘れてはならない存在。6月までにGⅠを2度制した昨年の勢いはなくても、鋭いタテ脚は変わらず。組み合わせ次第では松浦との連係も考えられる。流れに乗ると切れ味を生かして一気に浮上する。

 

 郡司と同様に地元記念に燃えるのが和田真久留。小田原は昨年9月29日~10月1日のFⅠで優勝を決めて以来の出場。記念Vは17年防府で決めているが地元の神奈川3場ではまだ未経験。決勝に進めば厚いラインで連係できそうで、有利に運べればチャンスが巡ってくる。