SS班9人のうちワールドカップ参戦のため脇本雄太、新田祐大は欠場。武田豊樹も負傷により欠場を余儀なくされた。昨年と同じように初日の特選競走がない。1、2走がポイント制となるが、上位9人は4日目のダイヤモンドレース(全員が準決へ)を走れるだけにいずれも気合が入るところだろう。平原康多、浅井康太、三谷竜生らSS班6人を中心に推すべきだろうが、今年の第61回大会ばかりは九州の大エース中川誠一郎に期待する。
 
 誘導員早期追い抜きにより山崎賢人が欠場となったのはマイナス材料でも場所は小倉。ホームバンクの園田匠や井上昌己、山田英明ら息の合った九州連係が見込める。総合力でリードするのはやはり平原だ。競輪祭は6年連続で決勝進出、うち2Vを飾るなど相性抜群のGⅠでもある。諸橋愛、木暮安由をはじめレジェンド神山雄一郎ら関東もコマはそろった。8度目のGⅠ優勝を狙う平原からも目が離せない。
 
 初のグランプリ出場を目指す松浦悠士の現在の賞金ランキングは第9位で一戦たりともおろそかにできない。昨年、決勝3着でGP切符(静岡)をもぎとった清水裕友の存在は頼もしい限りだろうし、同じ山口県の宮本隼輔が競輪祭に初登場。むろん清水にもGⅠ初Vのチャンス。近畿SSトリオもやる気だ。三谷竜生が主砲。義弘、博幸の村上兄弟がライン編成する。稲垣裕之、古性優作、南修二ら役者ぞろいの近畿勢も侮れない。
 
 昨年の覇者・浅井康太は9年連続のGP出場がかかる。現賞金ランキングは14位。決勝進出が絶対条件となる。四日市記念を制すなど絶好調の柴崎淳がひと肌脱ぐケースもあり得る。南関から郡司浩平が名乗りをあげる。9月共同通信社杯(松阪)を獲り、賞金面で初のGP出場をたぐりよせた。中村浩士、和田健太郎が援護。郡司が得意のまくりでV争いに加わる。
 
 ベテラン佐藤慎太郎が相変わらず元気。同ランキング3位。13年ぶりのGP出場がかなった。過去、幾度となく連係してきた山崎芳仁、渡辺一成、小松崎大地らとの北日本連係で上位陣を脅かす。四国から太田竜馬、原田研太朗、小倉竜二の徳島勢が割って入る。とくに太田は同ランキング11位。決勝に乗ると初のGP出場まで見えてくるだけに初戦から見逃せない。
 
▽競輪王・概定番組 初日から3日目までトライアル方式、4日目から6日目まではトーナメント方式になる。初日から3日目までは8レース制(9R~12Rまでガールズ)、4日目から最終日までは12レース制で行われる。初日から3日目まで各選手2走し、ポイント1位~9位が4日目のダイヤモンドレース(全員が準決)に進出。同10位~36位が二次予選A(1~4位が準決)、同37位~63位が二次予選B(1位~2位が準決)に進出。
 

◇予選着位ポイント◇

予選1 予選2
10 13
11
棄権