<競輪ステーション杯展望>

今節はA級1、2班戦(7車立て、7レース制)。主役は断然の機動力を誇る矢口大樹(千葉・97期)だ。2年ぶりにA級に下がった今期は7月から14場所を走って3V、決勝2着3回。積極果敢な仕掛けで安定した強さを示している。12月に走った直近の2場所は全レース、最終バックを先頭で通過してオール連対。優勝こそ逃したが上旬の岐阜FⅠ❶②❷着に続き、前走小倉FⅡはミッドナイト開催で❶①❷着とハイパワーでレースの流れを支配した。ここも組み立ては先行が基本。ラインでの上位独占を意識して迷わずに主導権を取りにいく。玉野は久々の出走となるが、14年にS級で決勝に進んだ実績も。バンクのイメージは悪くないはず。しっかり逃げてA級で屈指の実力を示す。

 

矢口の番手は南関同士で連係する梅原大治(静岡・81期)。9月下旬の別府で落車負傷。11月から戦列復帰すると、ここまでに走った3場所は全て決勝に駒を進めた。派手さはなくても、しぶとい走りで堅実に成績をまとめている。ここは前で仕掛ける矢口に離されずに食らい付き直線勝負。差し切っての逆転Vを目指す。

 

冨尾亨平(大阪・101期)もまくりを主体にした走りで好調をキープ。前走は地元バンクの岸和田で矢口に並ぶ今期3回目のV。決勝は巧みに中団を確保すると別線の仕掛けに併せて2センターからまくり追い込み。直線で外を鋭く突き抜けた。矢口にすんなり駆けられては苦しいが、少しでももつれればVチャンスは十分。好位からの踏み込みが一気に決 ま る。

 

地元のV候補は、ともに動ける坂本修一(岡山・99期)田中勇二(岡山・95期)の2人。追加を受けて出場の坂本は20~22日の高松FⅡから今節前検日まで中0日の強行軍。コンディションの調整に気を配りつつ力を発揮する。田中は7月にS級から下がり、9月和歌山FⅠでVなど好成績を維持している。ここは地元同士の後輩で先行力ある奥村諭志(岡山・111期)がおり、3人での連係を決勝で実現させたいところ。四国の追い込み型で安定ぶりが目を引くのが坂田章(高知・93期)。地元勢との中四国連係も含め展開が向けば浮上する。

 

九州勢では差し脚に切れのあるベテラン・那須久幸(福岡・71期)が主力の1人。好位回りから伸びると上位争いに加わる。

 

三浦翔大(宮城・98期)の先行力も軽視できない。ラインの援護さえあれば持ち味を生かして粘り込む場面も。ダッシュいい高橋泰裕(埼玉・107期)はカマシ、まくりが得意。流れとタイミングがはまると出番がありそう。

 

 

<玉野バンク、ミッドナイトでの注目選手>

藤井準也(岐阜・105期) 玉野ではチャレンジ時代の15年12月に完全V。2班昇格後は初出走の16年11月FⅠで予選、準決を1着でクリアし決勝に進出。その時の予選は今シリーズにも出場する山田雅之(岐阜・72期)とのワンツーだった。前走小松島FⅠでは3日間とも見せ場がなかったが、連絡みは多く、調子の波次第で は決勝でも好走の期待が持てる。

奥村諭志(岡山・111期) 決勝に進んだ前走小倉ミッドナイトでは矢口を相手に主導権を握るも、まくられて7着。その借りをここで返せるか。地元バンクの1、2班戦は今回が初出走。臆せずに仕掛けて111期在校成績1位の底力を発揮したい。

内田淳(千葉・111期) 玉野は今期8月のFⅠナイター以来、2回目の出場。前回は初日予選、最終日とまくりで2勝を挙げた。ポテンシャルは得点(直近4カ月85・41)以上で、上位との対戦でも軽視することはできない。