豪華メンバー、連日の熱く激しいバトル

今年のGⅠ第5弾「第26回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は、10月6日から9日までの4日間、群馬県・グリーンドーム前橋で優勝賞金2890万円を懸けて開催される。S級S班9選手を含む合計108人の精鋭が集結。圧倒的なスピードで力強さが増す新田祐大のほか渡辺一成、平原康多、深谷知広、浅井康太、村上義弘、武田豊樹、木暮安由、脇本雄太ら豪華メンバーがそろって連日、熱く激しいバトルが繰り広げられる。

スピードスター・新田が充実一途。

新田祐大
新田祐大

ここでも勢いを見せるか。ビッグでの安定感が光る今年は6月のGⅠ・岸和田高松宮記念杯と7月のGⅡ・伊東サマーナイトFで優勝のほか、GⅠ、GⅡで合計5回表彰台に。3年後の東京五輪を目標に定めて取り組むナショナルチームでのハードなトレーニングが本業の競輪でも好結果をもたらし、大舞台での躍進が続いている。
直近3回のビッグ決勝では、ナショナルチームで練習をともに積む渡辺一と福島S班同士で連係。新田が前で戦ったサマーナイトFと8月いわき平オールスターではワンツーが決まり、オールスターでは差した渡辺一が2つ目となるGⅠタイトルを地元で獲得。そのお返しとばかりに、9月武雄共同通信社杯では渡辺一が新田の前で自力勝負。積極的に出て主導権を握った。流れは最終Bを番手で迎えた新田に絶好かと思われたが結果は3着。好展開を生かし切れずに悔しい思いをした。
今回は初日のメイン・日競選理事長杯から渡辺一と同乗。早坂秀悟も含めた北日本3車で強力ラインを形成する。軸は新田となるのが妥当だろう。初戦から流れをつかみ、最終日までを力強く駆け抜ける。
渡辺一もGⅠ連覇に気合を込めて今シリーズへ。共同通信社杯では果敢に逃げたが7着。作戦がどうあれ、勝利へ向けて集中。北連係からしっかりと力を発揮する。親王牌では10年前橋、11年弥彦での決勝4着が最高成績。GⅠで2勝を挙げてスケールアップを果たした今、新田とともにV候補として期待度が高まる。

今年前半での活躍が際立った平原は後半に入るとブレーキ。

平原康多
平原康多

7月サマーナイトFで決勝を外すと、8月オールスターでは準決で落車失格。今年のGⅠでは初めてファイナル進出を逃した。危機感を抱きつつも、9月共同通信社杯では軌道修正。決勝は逃げた渡辺一―新田―守沢太志の北ラインを本来の器用な立ち回りで粉砕。最終3角で外を踏まず、一瞬の隙を突き新田の内へ。最後は諸橋愛に差されて2着となったが〝らしさ〟を存分に発揮。最強の自在型として改めて存在感をアピールした。負傷欠場から復帰する武田とどのような連係を見せるのか。まずは初日の理事長杯から目が離せない。

武田豊樹
武田豊樹

武田はオールスターの準決で平原(落失)とともに転倒し負傷。その後に出走予定だった向日町記念、共同通信社杯を欠場。今回が約2カ月ぶりでの実戦となる。状態面には不安が残りそうだが、初日は平原同様に5着までが準決に進める理事長杯からのスタート。勝ち上がりの面は有利と言える。関東では地元群馬の木暮も注目の1人。前走小倉ではFⅠで決勝7着の成績も、照準はここに合わせているはず。まずはしっかり決勝に進み、悲願のタイトル奪取へ勝負を懸ける。

深谷知広
深谷知広

新田と同様に近況、勢いを増しているのが深谷。東京五輪を目指して競技に復帰。ナショナルチームで厳しいメニューをこなして一段とパワーがアップしてきた。当地・前橋は良くも悪くも忘れることができないバンク。デビューから684日、史上最速でのGⅠ制覇を決めたのが11年6月高松宮記念杯。いい思い出の反面、14年9月オールスターでは2日目に落車し左鎖骨を骨折。以降、GⅠ優勝から遠ざかるきっかけとなった事故にもここで見舞われた。過去がどうあれ、直近の好成績を見ても完全復活へ機は熟したと言っていい。ドームの高速バンクで実力を遺憾なく発揮する。
浅井が深谷と中部で連係。決勝3着のオールスターに続き、ここでも表彰台へ。もちろん目指すのは真ん中。二次予選(A)で敗れた前走・共同通信社杯の分も、ここでの活躍へ気持ちを強くして戦う。

相次ぐ大けがにも負けずに第一線で戦い続けるのが近畿の大将・村上義。今年は4回のGⅠのうち賞金の高い5月京王閣ダービー、8月オールスターを負傷のため欠場。記念では2勝を挙げているが獲得賞金でグランプリ出場を決めるには苦しい位置にいる。暮れの大一番で連覇に挑むためにも、残り2回のGⅠに全力投球。ファンを沸かせる熱い走りでV奪取を狙う。
自力で勢いのある脇本は8月オールスターでも決勝へ。前走FⅠでも格の違いを見せており好調さを維持する。昨年の親王牌では近畿の先頭で主導権。稲垣を涙のGⅠ初制覇に導いた。今年は自身が悲願を果たす番。優勝を強く意識して力を発揮する。シリーズ連覇を狙う稲垣も、S班の1人として近畿地区の中枢を担う。ラインの絆を大切にしつつ優勝争いに名乗りを上げる。

稲垣裕之
木暮安由
木暮安由
村上義弘
村上義弘
浅井康太
浅井康太