四日市競輪開設67周年記念GⅢ「泗水杯争奪戦」12月1日開幕
四日市競輪開設67周年記念GⅢ「泗水杯争奪戦」は、12月1日から4日まで4日間にわたって開催される。主役は競輪祭覇者の浅井康太。凱旋するホームの四日市バンクでも実力を発揮する。そのほか坂口晃輔、太田竜馬、菅田壱道、竹内雄作、木暮安由、山中秀将、吉田拓矢、稲毛健太ら好メンバーがそろって激突。連日、熱いバトルを繰り広げる。最終日(4日)第6RではA級3班の上位選手が2班特昇(1~3着)を懸ける「レインボーカップ・チャレンジファイナル」が森田優弥、小玉勇一、柿本大貴、中嶋宣成、嵯峨昇喜郎、小林泰正、磯川勝裕、鈴木輝大、嘉永泰斗の9人(いずれも113期)により争われる。
浅井 暮れの大一番へ勢い加速だ
10月豊橋記念Vに続き、直前の小倉競輪祭で7年ぶりにGⅠタイトルを勝ち取った浅井康太。当地ホームの四日市でもしっかりと成果をあげ、連覇に挑むKEIRINグランプリ(12月30日・静岡)へ勢いをさらに加速させる。四日市記念は前々回まで3連覇。しかし、前回(昨年2月)は7番手からのまくりが届かず3着に敗れた。そして今年2月のGⅠ、四日市全日本選抜では二予4着で途中欠場というまさかの結果。その分も、ここでは負けられない。先行力ある竹内雄作や地元同士で練習仲間の坂口晃輔らと中部での連係から、抜かりなくチャンスをつかみ取る。
KEIRINグランプリへ向け勢いを加速させる浅井康太
坂口も地元での記念初制覇に燃える。昨年の決勝でも浅井と連係。まくって3着の浅井に続き4着という結果だった。ここも浅井の後ろを回り直線勝負。ゴール前での逆転に懸ける。浅井が自力で仕掛ける流れになった時は勝機が訪れそうだ。
地元での記念初制覇に燃える坂口晃輔
夏場の成績が安定していた竹内は9月高知共同通信社杯⑧⑨⑨着、10月前橋寛仁親王牌では2日目に落車。リズムを崩したが競輪祭では5走のうち4走で最終バックを取り3回確定板入り。調子は再び上向くか。地元勢に任されれば迷わず前で積極策。果敢な走りで持ち味を出し切るに違いない。
果敢な走りで持ち味を出し切る竹内雄作
浅井と同様、競輪祭で決勝に進み好調さを印象づけたのが太田竜馬と菅田壱道。太田は9月のGⅡ、高知共同通信社杯に続いてのビッグ決勝。しかし、後方8番手で何もできず7着。赤板からの上昇を脇本雄太に突っ張られて力を出し切れなかった。ラストチャンスに賭けたグランプリ出場は逃す結果となったが、その前日のメイン、ヤンググランプリ(12月29日、静岡)に出走予定。昨年(平塚)は2着。2度目で最後のチャンスとなる今年は1着しか頭にないはず。そこまで残り2場所。しっかり走り、いま以上に調子を上向かせる。
ヤンググランプリへ向け太田竜馬は調子上昇
菅田は賞金順でグランプリを狙える位置にいたが、競輪祭決勝5着でベスト9には届かず。悔しい思いをした。気持ちを切らさずに走り好結果を出したい。器用さを生かした自在戦で3回目となる記念Vを狙う。
器用さを生かして記念Ⅴを狙う菅田壱道
関東勢は木暮安由と吉田拓矢がラインを組む。2人は競輪祭でも2度連係。準決は吉田が難敵・脇本相手に木暮の前で先行も、ライン2車の不利もあり粘り切れず。狙うのは関東でのワンツー。力のある両者だけに、うまく運んで流れに乗りたい。
山中秀将は前回の当地記念覇者。中団から先にまくる展開で浅井を退け記念初V。持ち味は切れ味鋭いダッシュ。ここも流れとタイミング次第で一気に浮上する。
稲毛健太も機動力は確か。前走広島FⅠで今期3回目のV。期待のホープで先行力ある南潤や差し脚鋭い椎木尾拓哉と同県・和歌山での結束も考えられ、V候補の一角として目が離せない。まくり鋭い山田久徳も近畿では注目したい1人だ。