小倉初日４Ｒ 

　地元戦得意な片山直人が混戦を断つ。

　このレースは傑出者が不在で、どのラインからでも狙える混戦カード。新年の１走目で誰もが好発進を決めたいと気合が入っているだろう。ならばホームバンクで３割増しの片山が狙いだ。昨年に続いて地元戦での走り初め。昨年の初日は６番車で捲りを決めて高配当を提供。勢いに乗って準決勝も２着に入って決勝進出を果たした。「去年もここからでしたね。覚えていますよ。今年もいい滑り出しができれば。練習の感触は悪くなかった。走り慣れた地元のバンクなので気負うことなく走れる。まずは初日をしっかりとクリアしたい」。状態は問題なさそう。安定感に欠けるタイプで点数はなかなか上昇しないが、脚力は確実に点数以上の存在。昨年同様の大暴れに期待しよう。

　マークの米原はあれこれ注文をつけないタイプで、片山にとっては気楽に走れるのもプラス。ライン３車の伊藤が駆けて、宮崎が中団の流れは明白。たとえ６番手になっても、片山が強烈に巻き返して最後は前団をのみ込んでしまうだろう。

　車券は、捲る片山のアタマが本線の３連単❺―❷＝❶❸❹❻と、米原が差す❷❺から❶❸❹❻を。

小倉初日６Ｒ 

　リベンジに燃える小塚潤がハッスル。

　前検日、とにかく気合が入っていたのが小塚。理由は２場所前の小倉ミッドナイト。４、５、５着に終わり、見せ場を作れず終わったことなのだろう。「前回はとにかく迷惑を掛けてしまった。状態は〝走ってみないと〟ということにしてください！」。多くを語らず静かに燃えていた。直近４場所で、初日に白星を逃したのは２場所前の小倉だけ。相当、悔しい３日間だったのが伝わってきた。結果を出してばん回するしかない。おそらく、その思いだけで年末年始の練習を行ってきたはずだ。好目標もゲットしてリベンジの舞台は整った。

　前を任せる山崎が上々の感触。ただ、平川を粉砕するのに脚力を消耗しそうで、小塚に絶好の流れになるだろう。最後はシャープな決め脚を発揮するとみた。

　車券は小塚のアタマのみ。ラインの選手を絡め、相手は手広く狙って❹―❷❼＝❶❷❸❺❻❼。

小倉初日７Ｒ 

　同期の大活躍に刺激を受けた中井勇介が奮闘。

　昨年最後のレースだった奈良で初日と最終日に白星を挙げ、21年をいい形で締めくくった。その２日後、静岡で同期の古性優作がグランプリを制覇。再び上を目指し始めた中井に、これ以上ない刺激となっただろう。「古性がやりましたね。凄いしかない。そりゃ刺激になりましたよ。ステージは全く違うけど、一年間、一緒に過ごした仲だし、今は同じ大阪支部。練習は一緒にやったりはしないけど、身近にいるってだけで気が引き締まる。自分も、またＳ級で走りたいという気持ちが芽生えていたところ。８月から使っている大きなフレームにも慣れてきたのか、成績も上がってきた。今年はまたＳ級を狙って頑張りたい」。心技体充実で、22年もいい形で滑り出してもらおう。

　小原との２分戦。前受けから突っ張るか、豪快に巻き返して別線を蹴散らす。

　車券は中井と北川の近畿ワンツーに絞る。３連単❷❶から❸❹❼と❶❷から❸❹❼。（本間　正則）