小倉初日2R


 好調キープの松本充生が捲る。

 前期はA級2班だった松本。昨年12月の防府で取材した際は「フレームを戻して、セッティングをいじったりして良くなっている」と話していた。降班後の2場所はしっかりと決勝進出。「引き続き状態はいい」ならば今回も期待が持てそうだ。同県の岡崎が1番車で、松本が2番車。好む位置から進められそうなのも好材料。同型の谷口と岡田を粉砕して好発進を決める。

 先手はライン3車の谷口だろう。最終的に松本が中団を確保して豪快に捲る。マークの岡崎は、前場所の初日も松本と連係したが、打鐘過ぎからのカマシに離れてしまった。今度は追走に集中して松本に肉薄する。

 車券は、捲る松本が押し切る3連単❷❶から❸❹❺❻が本線。岡崎が差す❶❷から❸❹❺❻を押さえる。


小倉初日5R


 小原将通が鋭く抜け出す。

 今期は久々のS級復帰を目指して燃えている小原。「状態は問題ない」と言いながらも、2場所連続で優出ならず。そろそろペースを上げたいところだろう。初日は同県の篠田をマーク。両者20年7月の地元戦最終日に連係し、小原が差し切ってワンツーを決めている。「(篠田は)練習で強いのを知っているし、うまくリードしてあげたい」と小原は話す。ライン3車で運べるのもプラス。番手有利に抜け出すとみた。

 主導権を奪う篠田に乗って、小原が鋭脚を発揮。ただ木村も巻き返しが早いタイプで、篠田は序盤からある程度は踏まされる形になりそう。小原の首位は問題ないとしても、2、3着は紛れるケースは大いに考えられそうだ。

 車券は、小原のアタマで3連単❶から❷❸❹❺の2、3着が本線。穴なら白崎の3着付けで❶―❷❸❹❺―❼。


小倉初日6R


 混戦を大久保直也が突っ込む。

 ここは混戦カードだ。力ある高比良に、実績ある小野が続く九州勢が本命の番組だが、高比良はムラがあるタイプ。はまればめちゃめちゃ強いが、もろさも同居する。終わってみれば、豪快にひと捲りを決めているかもしれないが、そう簡単にはいかないとみている。ここで狙ってみたいのは大久保。こちらも安定感があるタイプではないが、近況は1着が増えていて復調ムード。今回は「葛西雄太郎君が『重い』と言って一場所で乗り捨てたフレームにしてみる。僕は重いのは気にならないので」とフレーム変更で、さらなる上昇も見込める。小倉は2、3場所前に優出していて相性も上々だ。

 中部両者を背にして布居が駆けそう。高比良は大久保と中団を争うよりは、6番手に引いてじっくりと捲りの機をうかがうか。大久保が4番手から先に捲って上位進出を果たす。

 車券は、大久保の1、2着狙いで3連単❺=❶❷❸―❶❷❸❹❻❼。(本間 正則)