小倉最終日3R


 最終日の敗者戦に強い谷口力也

 自力型が岡嶋、森、谷口と、敗者戦にしてはなかなか粒ぞろいのメンバー構成。狙ってみたいのが谷口だ。初日は捲り不発に終わったが、2日目は冷静な走りで白星ゲット。「状態は悪くないと思う」と喜んでいた。本格デビュー後、最終日に決勝を走らなかった開催の成績が1着(向日町)、2着(向日町)、1着(武雄)、1着(奈良)、4着(松山)、3着(奈良)、1着(小松島)。7場所で1着4回、2着が1回と優秀だ。岡嶋も森も手ごわいが、自慢のスピードを生かした攻めで混戦撃破を狙う。

 ライン3車の森と、仕掛けが早い岡嶋がいて序盤から流れは早くなりそう。谷口が得意の捲りを決めるチャンスだ。

 車券は、谷口が首位の3連単❹―❶❷❸❻―❶❷❸❺❻を本線に、谷口が2着の❶❸❻―❹―❶❷❸❺❻。


小倉最終日7R


 小野俊之が節目の400勝を飾る!?

 近況の実績なら単騎の高津、機動力なら木村が優勢に見える一戦だが、一筋縄ではいかないだろう。小原―小野―加藤で結束した九州勢が不気味だ。なんといっても小野の存在。大分の選手にとって、〝小野俊之〟と〝大塚健一郎〟はいつまでも特別なのである。ましてや小野は現在、通算399勝。そんな偉大な先輩に託された小原は、流れ次第では積極策まで考えているはず。ただ、高津も木村もそれは十二分に承知しているだろうし、どんな展開になるかも想定しづらい。

 先行になるか、早めの捲りになるか、それとも何らかの形で切り込んでいくか、いずれにしても小原が小野を連れて前々に攻めるのは明白。小原後位で脚を温存できる小野が上位に突っ込んでくるだろう。

 車券は、小野の1、2着狙い3連単❸=❶❹❺―❶❷❹❺❻❼と、❸❻から❶❷❹❺❼。


小倉最終日8R


 山本浩成がホームバンク初Vへ。

 山本と岩城の119期コンビに、ライン3車の松本で3分戦。地元Vに意欲を見せる山本の捲り一撃に期待した。初日は吉成に差されはしたが、別線に力の違いをまざまざと見せつけた。準決勝も好回転で捲り、動きは上々。ここまで優勝は広島と松山の2回。「チャンスはあると思うし、地元で優勝したい」と意気込んだ。

 岩城が逃げて、松本が中団、山本は6番手の流れになりそうだが、カマされたくない岩城はある程度のペースで駆けざるを得ない。山本が狙い澄ました捲りで前団を一気にのみ込む。

  車券は、山本のアタマ固定で3連単❺から❶❷❸❹❻の2、3着。(本間 正則)