□高松競輪開設68周年記念ＧⅢ「玉藻杯争覇戦」は、３１日から２月３日まで４日間にわたって開催される。

□Ｓ級Ｓ班２選手を含む好メンバーが出場。本命期待は５年ぶりとなる当地ＧⅢで今年初Ｖを狙う最強の自在型・平原康多。そのほか村上義弘、太田竜馬、香川雄介、鈴木竜士、山崎賢人、山田久徳、竹内雄作、坂口晃輔ら豪華な顔ぶれがそろって熱戦を繰り広げる。

□なお最終日（３日）第６Ｒでは「Ｓ級ブロックセブン」が取鳥雄吾、大塚健一郎、朝倉佳弘、坂本周作、吉田健市、副島和人、藤井昭吾の７選手により争われる。（電投番号71＃）

＜最強の自在型　平原が主役＞

□今年の初戦、通算７回目のＶを狙った大宮記念で平原康多（写真）は決勝３着。断然人気を集めた中で結果を出せず悔しい思いをした。

□ただ、大宮は静岡グランプリで落車した後の復帰戦で、体の状態や自転車、セッティングの面などに多少なりとも狂いが生じていた可能性は否定できない。レースは前を任せた矢野昌彦が先行。カマした野口裕史―海老根恵太が最終バックで前に出ると平原は３番手にスイッチ。４角から外を踏み込んだが伸びはひと息で、自身の後ろ回りから追い込んで優勝の神山拓弥ら３人に先着された（３位入線の橋本強は失格）。

□その後、中９日。体調面などコンディションを整えて実力を出し切りたい。大宮同様、関東の後輩で先行パワーがアップしている鈴木竜士が一緒。大宮では初日特選で連係したが決勝での同乗は実現しなかった。乗り合わせれば前を任せての勝負。自力で戦うことになっても抜かりなく運んで強さを発揮する。

＜近畿のリーダー　村上　強襲＞

□近畿のリーダー・村上義弘は当地記念で過去２Ｖ。グランプリで落車して立川記念欠場、大宮記念で今年初戦という流れは平原と同じ。

□大宮では決勝を外したが、平原同様に今年２戦目のここでは格上の存在感を見せるか。

□大宮記念でも連係した山田久徳とタッグ。強気に攻める京都の後輩に前を託して直線で鋭く踏み込む。

＜上昇気配に乗る　太田　注目＞

□四国期待の若手先行・太田竜馬も勢いに乗る。昨年暮れに静岡ヤンググランプリを制した後も充実。

□１月は武雄、別府とＦⅠで連続Ｖ。前走取手ＦⅠでも初日から軽快な動き。決勝は５着だが赤板先行で別線をまくらせず、同県の先輩・湊聖二のＶに貢献した。

□上昇気運に乗る今、四国開催での記念初Ｖへ期待が高まる。

□太田との四国連係で地元記念制覇を狙うのが香川雄介。

□今年６月で４５歳も昨年から迫力アップ。３月ＧⅡ松山ウィナーズカップで１０年ぶりにビッグ決勝進出を決めると５月平塚ダービー、１１月小倉競輪祭でもファイナルへ。昨年の決勝は松浦悠士の発進に乗るも三谷竜生にまくられ無念の３着。その悔しさを晴らしたい。

□そのほか四国勢では１月和歌山記念を制した地元の池田憲昭や太田同様に徳島の若手で期待度の高い小川真太郎、２場所前の松阪ＦⅠ完全Ｖなど安定している渡部哲男が主力の一角。Ｖ獲りへ気合を込める。

□九州のニュースター候補・山崎賢人はヤンググランプリ５着から成績がまとまらず乱調気味。今年は奈良ＦⅠ❼⑦⑥着に続き大宮記念でも１着なし。ビッグで２度決勝に進み記念も制した昨年後半の勢いを取り戻せるか、走りが注目される。

□中部は先行力ある竹内雄作と差し脚鋭い坂口晃輔が連係。竹内は今年に入り記念で２回決勝へ。ここも初日から果敢な走りで粘りを発揮。番手を回る坂口は昨年１２月当地ＦⅠでＶ。イメージいいバンクで再び好走するか。