山崎が好調 機動力抜群


 直近2場所は久留米記念、別府サマーナイトFと地元地区のグレードレースで好走した山崎。久留米では二予Aで木暮安由、準決は平原康多を相手に逃げ切って1着。別府は準決で6着となったが3日間とも果敢な仕掛けで力を発揮。初日と最終日は渡部哲男とライン2車だったが打鐘過ぎから出て先制。初日は押し切り、最終日も2着に残って差した渡部とワンツー。スタイルを貫く積極的な走りで強さをアピールした。
 
 初登場となる立川バンクでも、果敢な仕掛けに徹して実力を見せる。関東地区は相性が良く、昨年11月の取手記念でGⅢ初優勝を4連勝で決め、FⅠでも今年4月前橋でV。主役の座は誰にも譲らない。
 
 山崎の番手を回るのは西日本連係で柏野智典とみる。昨年10月前橋寛仁親王牌で4年ぶりにGⅠファイナル進出。今年3月の地元、玉野記念では初日からオール連対で準Vと存在感を示した。前で仕掛ける山崎にしっかりと食らい付き直線勝負。差し脚に切れがあり、すんなり続けばG前で際どく迫るシーンが見られそう。
 
 菅田は自在な走りでV争い。昨年6月以降、ビッグレースで4回決勝へ。5月松戸ダービーでは3着に食い込んだ。優勝は昨年、記念1回とFⅠで4回。今年はまだないだけに、そろそろ決めたい気持ちは強いはず。自力を基本に前々強気に攻めてチャンスを狙う。
 
 関東は神山が軸となるか。茨栃同士の杉森とタッグ。また地元のヤング先行・河合との連係も考えられる。昨年の山口健治杯(8月)では❾②❹着と結果を出せなかっただけに、その分も気合を込めて勝利を目指す。杉森は久留米記念の決勝で山崎と対戦。関東ライン4車の先頭で主導権を握り、山崎は不発。番手を回った平原のVに貢献している。立川では16年12月のGPシリーズ(FⅠ)で優勝。イメージのいい舞台だけに活躍が期待できる。
 
 南関は川崎をホームとする堀内、勝瀬の神奈川勢が息の合った連係を見せそう。6月取手FⅠでドミトリエフを相手にVの伊勢崎も鋭いタテ脚で浮上を狙う。
 

◆立川競輪S級決勝想定メンバー

予想 選手名 年齢 出身 脚質
山崎 賢人 26 長崎 111
柏野 智典 41 岡山 88
菅田 壱道 33 宮城 91
神山 拓弥 32 栃木 91
杉森 輝大 36 茨城 103
堀内 俊介 29 神奈川 107
勝瀬 卓也 42 神奈川 84
河合 佑弥 24 東京 113
伊勢崎彰大 40 千葉 81