最強志士

清水 裕友

 
 今年は1月の立川記念の幸先のいいVゴール。そして2月の全日本選抜(豊橋)では、松浦悠士の番手から待望のGⅠ初制覇。3年連続3回目となるKEIRINグランプリの出場権を早々とゲットした。競輪新世代の代表的存在である。
 
 直前の玉野記念は二次予選→準決勝を連勝で勝ち上がり、決勝戦も絶妙なレースコントロールで新山響平の3番手を確保。ただ追い上げてきた畑段嵐士との接近戦で脚を消耗したのか、最終3コーナーに目がけての仕掛けは進みが鈍く、佐藤慎太郎のブロックを受けて5着。今年3回目のVはお預けとなった。
 
 福井は17年5月以来、3年ぶり2回目。いずれもFⅠシリーズのS級戦だったが、どちらも予選敗退。いまの清水の強さでは考えられない結果である。もちろん今回はそうはいかない。今では良き女房役の松浦悠士や原田研太朗、太田竜馬、松本貴治といった個性あふれる同世代の志士たちが、どんなときでも勇気を与えてくれる。この若い力の結束こそが最強中四国軍団の原動力なのだ。
 
 逃げてヨシ、捲ってヨシで位置取りもうまい。今年のタイトル総なめも夢ではないだろう。