先行予想

 優先出場枠以外は選考期間中の1着回数が出場権につながってくるウィナーズカップ(GⅡ)は、今年で4回目を迎えた。世界中でまん延している新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当初は2月27日から3月11日までの予定だった無観客レースも「当面の間」の継続を余儀なくされ、GⅡ以上では初めての無観客開催となる。
 
 それでもバンク内で戦う選手たちは通常営業だ。2月の全日本選抜でGⅠ初優勝を飾った清水、それに貢献した松浦の中国最強コンビはもちろん、記念2Vを含めて今年も抜群の安定感を誇っている平原やウィナーズカップ初代王者の郡司も直前の玉野記念を制すなど好調を継続。昨年のGP覇者・佐藤は北の司令塔として貫禄を示しそうだし、村上博や中川も徐々に調子を上げてきている。やはりS級S班に君臨する7人がシリーズの中核を担ってくるだろう。
 
 注目したいのは若手の台頭である。107期の出世頭である新山、鈴木、吉田はビッグ戦線でもおなじみのラインアップであるが、109期の太田や111期の松本なども好調中四国勢の原動力となる元気な走りを見せている。新勢力は113期。ナショナルチームの一員として国際大会でも活躍する松井を筆頭に、黒沢、森田の埼玉コンビも着実に力を付けている。さらに、115期では高橋の躍進が目覚ましい。「若手の登竜門」という観点から今大会を見れば彼らニュージェネレーションズが一人でも多くV争いに加わって欲しいところである。
 
 最終日の29日、第9Rではガールズコレクションが行われる。メンバーは別表の通り。やはり中心は昨年のGP女王・児玉になるだろう。1月の岐阜トライアル決勝ではまさかの7着。選考順位トップで静岡ダービー時のコレクション出場権を獲得できなかった。その後は4場所連続の完全Vと負け知らず。悔しさを晴らす13連勝ゴールに期待したい。