地元2Vに燃える

山田 英明

 
 今年もまた東西のエリートレーサーが集まった。SS班は中川誠一郎、村上博幸、松浦悠士、郡司浩平の4人。さらに、東京五輪が延期になり、急きょ深谷知広が追加あっ旋でエントリーする。優勝の行方は混とん。
 
 しかし、九州勢の気合が違う。中でも今年最初のGⅠ全日本選抜(豊橋)で5度目のGⅠ優出を果たすなど完全復活を遂げた山田英明に期待する。先導役は山崎賢人が務める。武雄記念4Vを誇る荒井崇博ら九州勢の息の合った連係が見られることだろう。2度目の地元記念制覇を目指す山田が番手まくり辞さない強気な攻めで荒井とのゴール前勝負に持ち込む。
 
 差し脚健在の村上博幸、超一流の仲間入りを果たした郡司浩平もむろんV圏内と言えるが、その上を行くのが松浦悠士だ。昨年の競輪祭でGⅠ初優勝。前回の福井ウイナーズカップも盟友・清水裕友マークからVゴールを駆け抜けた。逃げてよし、まくってよし、さばいてよし。まさしく今が〝旬〟の松浦が逆転をもくろむ。
 
 侮れないのがGⅠ9勝を誇る山崎芳仁だ。全盛時の勢いこそ影を潜めているが、今記念は各地で旋風を巻き起こしている115期の高橋晋也がひと肌脱ぐ。高橋の先行力は折り紙付きだ。さらに小松崎大地も元気。高橋が捨て身で駆けると山崎、小松崎にチャンスの輪が広がる。
 
 諸橋愛が欠場し代わって深谷が追加参戦。昨夏のオールスター(豊橋)以来、実戦から遠ざかっている深谷だがナショナルチーム仕込みのパワーで優勝争いに割って入る。決め脚鋭い中村浩士も郡司をはじめ松坂洋平や後輩の根田空史ら目標には事欠かないし勝機はある。近畿は前述の村上が筆頭格。稲垣裕之、野原雅也らとの連係が見逃せない。波乱の目は復調著しい113期・宮本隼輔だろう。