そんな中で、まず誰に注目するべきか。最初に浮かぶのが山賀雅仁だ。
 
 直近2年の当地記念で好走。一昨年は静岡師弟連係の渡辺雄太―渡辺晴智の後ろで南関3番手回りから直線強襲。5年9カ月ぶりに通算3回目となるGⅢ優勝を決めた。昨年は連続Vこそ逃したが2年連続で決勝進出。3着で突破した準決では今回も一緒の近藤隆司と連係。前で近藤が逃げ、番手回りから権利をつかみ取った。
 
 ここでは近藤のほか、負傷欠場から復帰して2戦目となる山中秀将との連係も。頼れる同県後輩の仕掛けに乗ってV奪取へ。一昨年の決勝でラインを組んだ渡辺晴がいることも大きな力になりそう。ラインの中でしっかり役割を果たしてVゴールを目指す。