GIIIの高知競輪「第3回施設整備等協賛競輪㏌高知  土佐水木賞」は、26日から3月1日まで4日間にわたって開催される。直前GIの全日本選抜出場組が不在で、し烈な争いとなりそうだが激戦を制すのは誰か。実績上位の武田豊樹のほか金子幸央、飯野祐太、野口裕史、島川将貴、佐々木豪、林大悟、中西大、白戸淳太郎らが4日制グレードレースで迫力あるバトルを繰り広げる。(電投番号「74#」)


 前々走の1月松戸FⅠで約4年ぶりとなるVを手にした武田豊樹。度重なる落車でリズムを崩したままくすぶっていた状態から、ようやく復活への第一歩を踏み出した感じだ。高知出走は約3年半ぶりになるが、おそらく当地は自身にとって思い入れの強いバンクの一つ。過去にGⅡ、GⅢも含め3回のV歴があるが、逆に13年7月記念では心が痛む苦い経験もあった。ファンの期待に応えるためにも、全力で熱い走りを見せる。近況いい金子幸央や同県でこのところ連係の多い朝倉智仁のほか力のある関東の自力型がそろっていることも好材料。前で果敢に出る後輩をしっかりガードしつつ、直線勝負でVチャンスをつかむ。

 金子は2班でも好調を持続。前走平塚FⅠは準決、決勝と番手でのレースではあったが初日から3連勝で今年初V。自力を基本に、ここもラインでの決着を意識しながらの走り。最後は武田とのV争いとなるか。

 飯野祐太も自力主体の走りで安定した成績を残している。前走平塚では3日間とも自力勝負。初日特選、準決は捲って1着クリア。決勝5着は4車で連係した茨栃ラインの結束力に敗れての結果だ。ここでは同県で力を付けている酒井雄多やスピードのある嵯峨昇喜郎との連係も。流れに乗ればチャンスは十分にある。

 先行パワーでは野口裕史。500バンクの当地でも迷わず果敢な仕掛け。ペースをつかめばVも。南関で野口マークは白戸淳太郎か。野口とは昨年12月京王閣FⅠで2回連係。準決は白戸2着、野口3着、決勝では白戸3着で野口は5着。ここではワンツーを決めたい。

 四国地区でのGⅢに気合を込めるのが島川将貴(徳島)と佐々木豪(愛媛)の109期コンビ。いずれも動けるが同乗なら連係となりそう。ただ、島川は落車負傷後の復帰戦。状態面がどうかが気になる。

 九州では自力型でパワーのある林大悟がV最短か。林と同じく小倉をホームとする福岡の岩谷拓磨も勢いがあり若手で目が離せない1人だ。

 近畿で気になるのは中西大と岡崎智哉。追加で参加の中西は前走小倉FⅠで今年初V。岡崎も1月奈良で完全Vなど充実。確かな機動力を生かして浮上を狙う。