今年3Vつかみ獲る

稲毛 健太

 
 今回参加するS級49人のうち、今年優勝しているのは4人だけ。金子哲、小原、松尾淳は1Vで稲毛だけが今年2Vを挙げている。最近はGⅠ、GⅡが続いたこともあり稲毛はあまり結果を出せていなかったがツボにはまった時のスピードはうならせるものがある。
 
 「(寛仁親王牌)初日に試したセッティングがダメだったので元に戻したら良くなった」
 
 2場所前のGⅠ寛仁親王牌初日は捲り不発で8着敗退。セッティングを修正して臨んだ2日目は捲り追い込んで勝利を飾ると、3日目は直線で外を伸びて2着に入った。
 
 前回の地元FⅠは久しぶりの7車立て。初日特選は残り1周過ぎから捲って行くと、番手の稲川翔に差され2着と、まずまずのスタート。だが、準決で暗転。勝負どころで6番手になり自転車が思うように進まず6着に敗れた。FⅠで決勝に進めなかったのは昨年6月宇都宮以来、1年4カ月ぶりだった。最終日は番手戦で白星締め。ちょっとは準決の悔しさを晴らすことができたか。
 
 福井は7月の7車立ての記念で12⑦2と準決で敗れたが、まずまずの結果を残している。自慢のスピードを武器に野口を倒して今年3Vをつかみ獲りたい。