福岡登録初の卒記クイーン
尾方 真生
GP連覇の女王・児玉碧衣に頼もしい妹の誕生だ。尾方が5番手から狙い澄ました強烈まくりでライバルを豪快にねじ伏せた。「決勝では得意のまくりを生かせるようにレースを組み立てようと思っていた。いつもは焦ったりするけど、今回は冷静に運べた」と振り返った。
陸上競技に打ち込んでいた高校時代、下宿先の知人にガールズケイリンを紹介され、熊本競輪場で実際に練習をする選手の姿を見てスピードに魅了された。その後は迷わず児玉ら強力ガールズ選手を多数輩出する福岡の藤田剣次グループの門を叩いた。目標とする選手はもちろん姉弟子の児玉。「児玉さんのように先行しても逃げ切れる強い選手になりたい。まだまだ脚力が見劣っていると思うので久留米に戻ったら先輩たちとモガいてもっと力をつけたい」。当面の目標はガールズGPに出場することだが最終的には「優勝したい」と力を込めた。
福岡県所属の卒業記念レース優勝者は初めて。過去に13年の矢野光世3着、14年の小林優香3着、15年の児玉碧衣2着。姉弟子たちが阻まれてきた分厚い壁をあっさり突破。今後は姉弟子に追いつき追い越せでトップレーサーへの階段を一気に駆け上がる。
♡尾方 真生(おがた・まお)1999年(平11)5月7日生まれ、熊本県球磨郡多良木町出身の20歳。尚絅(しょうけい)学園大休学中。九州学院高では陸上部に所属し、熊本県高校総体100㍍2位。師匠は藤田剣次(福岡・85期)。1㍍60、65㌔。血液型O。
無観客で行われた女子決勝、トップでゴールした尾方真生(左から2人目)
◇女子第118回卒業記念レース決勝◇ 3月23日=先頭固定競争1625㍍ |
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着順 | 車番 | 選手 | 年齢 | 登録 | 上がり 着差 |
先頭 | 今回 成績 |
1 | ❶ | 尾方 真生 | 20 | 福岡 | 12秒9 | ①③ | |
2 | ❷ | 西島 叶子 | 25 | 熊本 | 3/4身 | ①② | |
3 | ❹ | 永禮 美瑠 | 19 | 愛知 | 1 1/2身 | B | ②② |
4 | ❺ | 青木 美保 | 22 | 埼玉 | 1/8輪 | ②② | |
5 | ❼ | 永塚 祐子 | 34 | 神奈 | 1輪 | ①① | |
6 | ❸ | 下条 未悠 | 19 | 富山 | 3/4身 | ③① | |
7 | ➏ | 増田 夕華 | 19 | 岐阜 | 5身 | H | ②③ |
▽決め手=差し ▽総タイム=2分28秒0 |