20210407maebashi

前橋競輪FⅠ「スポーツニッポン杯」は、7日から9日まで3日間にわたって開催される。メインのS級戦は機動力でリードし17年GⅠ前橋寛仁親王牌の覇者でもある渡辺一成を中心に好メンバーが出場。ガールズも本命期待の奥井迪ほか実力ある顔ぶれがそろって迫力満点のバトルが繰り広げられる。(電投番号「22#」)

20201028立川記事・渡辺一成

 FⅠでは今年出場5回で3Vと力の違いを示している渡辺一成。ただ、当地では昨年12月FⅠで初日に失格の憂き目。5月20~23日の開設記念GⅢナイター「三山王冠争奪戦」にも出場を予定しており、ここで負のイメージを払しょくしておきたい。後輩の坂本貴史や真船圭一郎と一緒になれば前を任せるケースもあるが基本は自力勝負。自慢のダッシュとスピードを生かして一気に仕掛けて出る。
 
 別地区にも強い自力型がそろっている。地元の小林泰正、木暮安由は117期早期卒業組で今期からS級に上がった菊池岳仁と上信での連係となれば有利に運べる。その場合、番手回りは小林か。エース格の木暮は自力も出せる小林に前を任せての勝負となりそう。失格、落車が続いた影響で勢いを欠くだけに、地元戦のここでいい走りをして浮上へのきっかけをつかみたい。
 
 門田凌は前橋出場が2回目で、初出場は19年3月FⅠ。その時は予選で先手を取れず9着となり2日目も捲り不発で6着。最終日にようやく主導権を握ったが別線の自力型に捲られて2着。連日、人気を集めたが応えられずに終わった。久々に走る33のドームでどのような走りを見せるか。同県、同期の松本貴治が欠場となった分も自力でしっかり見せ場をつくりたい。
 
 海老根恵太は2月伊東FⅠで約1年3カ月ぶりのV。先行パワーある野口裕史が一緒なら展開が向く可能性は十分にある。野口は今年初戦の1月奈良FⅠを単騎で逃げ切りS級初V。ペースを握ると怖い。

20210405前橋・奥井迪

 激戦模様だが奥井迪のパワーを重視。2月宇都宮では好展開も味方し、女王・児玉碧衣を破ってVゲット。直近成績も3場所で2V、決勝2着1回と、自力で好走。勢いが戻ってきた印象だ。強敵が多いここでも自信の走りで結果を出すか。
 
 太田りゆは2月下旬以降に走った今年の2場所で、いずれも完全V。競技で培ったハイパワーがドーム高速バンクでさく裂すると他を圧倒するシーンも。
 
 5月京王閣ガルコレ出場組の尾崎睦と久米詩も自力基本の走りでV争い。先行勝負で2度目のVを目指す岩崎ゆみこの積極果敢な仕掛けにも注目したい。