20210408kawasaki

川崎競輪開設72周年記念GⅢナイター「桜花賞・海老澤清杯」は、8日から11日まで4日間にわたって開催される。S級S班3選手を含む好メンバーが出場。地元エースの郡司浩平を主役に内藤秀久、清水裕友、松井宏佑、佐藤慎太郎、新山響平、古性優作、鈴木竜士、山崎賢人ら豪華な顔ぶれがそろって熱戦を繰り広げる。(電投番号「34#」)

20210407郡司浩平

 2月当地ホームバンクでの全日本選抜で華々しく地元GⅠタイトル獲得に成功した郡司浩平。今年で出場8回目となる川崎記念・桜花賞も地元エースにとってはGⅠと同等か、それ以上に大きな意義を持つ大事なシリーズと言っていい。全日本選抜を勝って桜花賞も勝つ。この2つをそろえることが、郡司にとって今年前半の最も重要なテーマ。19年に続く3度目のVへ気を引き締めて向かう。
 
 組み立ては状況次第だが、頼れる同県後輩の自力型が松井宏佑だ。初日特選シードからは外れそうだが、2日目以降のレースで郡司と同乗か。連係となれば郡司がGⅠを初めて制した昨年11月小倉競輪祭決勝以来。そろってファイナルに進み力を合わせたい。地元の追い込み型で競走得点上位は内藤秀久。全日本選抜では準決で郡司の捲りに続くも絡まれて落車。決勝入りを逃している。その悔しさの分も、ホームバンクでのGⅢ初制覇に燃える。地元勢では松谷秀幸、東龍之介、小原太樹も主力の一角。GⅢ初出場となる期待の新鋭・青野将大の走りにも注目が集まる。

20210407清水裕友

 郡司にとって最大のライバルは清水裕友。同じS班でトップレベルの実力を備えるオールラウンダー。前走GⅡ松阪ウィナーズCを勝ち、失いかけていた自信を取り戻して攻勢ムード。〝敵陣〟でも気負けはしない。渡部哲男が清水と中四国で連係となりそうだが、2月全日本選抜3日目に落車負傷。復帰戦で状態面が気になる。

210221川崎・佐藤慎太郎

 もう一人のS班は19年グランプリ覇者の佐藤慎太郎。近況は2月全日本選抜から3月広島記念、ウィナーズCと決勝を外しているが気力を保って巻き返しへ。先行パワーある新山響平との連係から浮上を狙う。

201208西武園・新山響平

 新山は当地で味わった全日本選抜準決の悔しさを思い出しての戦いだ。打鐘から先行も清水に3番手から捲られて4着。惜しくも決勝入りを逃した。佐藤の援護を受けて決勝での押し切りへ。郡司も合わせて別線のS班勢を積極策でまとめて完封できるか。

20210407古性優作

 古性優作も成績の波は上向き。1月向日町FⅠから3月大垣記念、ウィナーズCとステージを上げながら3場所続けて決勝2着(大垣は3位入線から繰り上がり)。全日本選抜は2月の斡旋が止まったため出場資格がなかったが、ここでは存在感を発揮しそう。自在に強気な走りで前へ前へと攻める。

210214奈良・鈴木竜士

 関東の軸は鈴木竜士だ。目標が不在なら自ら動く組み立てになるが、今期はすでに失格の判定が3回分。基本はタテ脚勝負となりそう。

20210407山崎賢人

 九州は好調な自力型がそろう。山崎賢人(写真)はFⅠで今年2V。前走広島の決勝では5番手捲りで圧倒的な強さを見せた。北津留翼は昨年8月から今年1月の間にFⅠで6V。川崎では昨年12月FⅠで完全Vを決め、全日本選抜は一予、二予と連勝。グレードレースでは準決が鬼門となっているが1着が多いことが車券を買う側にとっては何より魅力的。直近出場のGⅢで決勝に進んでいる上田尭弥、瓜生崇智も勢いがあり活躍を予感させる。