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小倉競輪場で防府市営のミッドナイト競輪「オッズパーク杯」が5月1日から3日までの3日間、開催される。メインのA級1、2班戦は中部、近畿、中国、四国、九州から好メンバーが集結。主役は近畿指折りの機動型・北川大五郎だ。今年3Vと実績で一歩リード。ベテラン佐野梅一がバックアップする近畿コンビがシリーズを引っ張るだろう。117期の新鋭・久田裕也もV候補の一角。今野大輔、 桜井太士らも展開次第でVチャンスが訪れる。ゴールデンウィーク中はステイホームで真夜中の激闘に注目だ。

200907和歌山・北川大五郎

 安定感と実績で北川大五郎がシリーズリーダーになる。今年は8場所全てで決勝に進出しており、1月四日市、同奈良、2月高松で優勝。24走して12勝(2着5回)を挙げ、勝率50%、連対率70%超えと大崩れしていない。同地区に若手がいれば任せているが、自分が先頭で走っても強烈なスピードを発揮。捲りの威力はA級上位と言っていいだろう。自身のSNSで発信する鍛え上げられた美ボディを武器に「マッスルパワー」で今年4回目の優勝へ突っ走る。北川マークはベテラン佐野梅一。通算408勝を挙げている典型的な頭タイプの選手だが、今期降級したA級戦ではいまだ優勝なし。北川の後輪に集中してどこまで差し込めるか。

210125別府・久田裕也

 新鋭・久田裕也が近畿コンビに猛抵抗。2班で予選スタートでもファイナルで勝ち負けするスピードを秘めている。1月佐世保の決勝(落再入6着)で負傷。復帰して2場所を走り優勝には手が届いていないが、予選、準決勝を力でねじ伏せているように完全復活は間近だ。粗削りなのは否めないが、力さえ出し切ればV戦線に割って入る。久田後位は自ら動く脚がある今野大輔が主張するか。小倉は1月と3月に走りどちらも決勝3着と好相性のバンク。久田の仕掛け次第では番手有利に抜け出すシーンは十分ある。

20210501小倉・桜井太士

 4月久留米で今年初優勝を飾った桜井太士も侮れない1人。久留米決勝は同県後輩の高井流星の逃げに乗り好展開をモノにした。今シリーズは石丸寛之、高津晃治の岡山の先輩たちとうまくライン形成しながら勝機をつかみたい。防府市営の開催で〝地元〟意識が強い安本昇平、井山和裕の山口勢の奮闘にも期待だ。

20210501小倉・長谷部龍一

 チャレンジレースは岐阜の117期・長谷部龍一が中心。脚質はダッシュタイプだが、将来を見据えて長い距離を駆け抜けている。今年3Vと戦歴で頭一つリード。小倉は1月に走り貴志修己に力負けして準Vと悔しい思いをしただけにリベンジVを誓う。

20210501小倉・中村翔平

 対抗は同期対決に燃える中村翔平。落車から復帰2場所目になるが、地元戦ならベストの状態に仕上げてくるはず。悲願の初Vを目指し気持ちで走り抜く。