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 熊本市が主催する「第50回ジャパンカップ・矢村正杯争奪戦」が久留米競輪場を舞台に21日から23日までの3日間、無観客で開催される(場外発売については、各車券売り場の営業情報をご確認ください)。参加メンバーは記念を思わせる豪華版だ。主役の座は中川誠一郎(41=熊本)が譲らない。強力な別戦勢が控える中、同県の若手後輩との息もピッタリ。中川が偉大な先輩の冠レースVに照準を絞る。

20210521久留米・中川誠一郎

 主力のほとんどが京王閣ダービーを戦った強者たち。記念並みのすごい顔ぶれがそろった。波乱含みだが、場所は久留米でも熊本開催となれば中川誠一郎がV筆頭格となる。先のダービーは一次予選で敗退したが、5日目の一般戦では鐘前からの抑え先行で2着に踏ん張るなど脚力は折り紙付きだ。ムラな面はマイナス材料でも過去、熊本記念は3V。熊本市施行の開催ではめっぽう強さを見せつけている。今回も松川高大をはじめ上田尭弥、松岡辰泰ら熊本の若手機動力が中川をあと押しする。

 中川擁する熊本勢に挑むのは岩本俊介。ダービーは準決敗退も4日目のゴールデンレーサー賞に進出するなどタテ脚の破壊力は満点だ。南関マーカーが手薄でもそのスピードは魅力タップリ。四国勢も好勝負が見込める。四国勢も好勝負が見込める。相変わらずしぶとい香川雄介がまとめ役を担う。島川将貴、久米康平に加え、売り出し中の117期・石原颯が追加参戦し層に厚みがでた。石原がすっ飛んで駆け、島川、あるいは久米が2段駆けする展開になると四国勢が笑うことになりそうだ。

 輝かしい戦歴を誇る武田豊樹も追加あっ旋。度重なる落車の影響で苦戦を強いられているが、存在感は際立つ。こちら武田は吉田拓矢とタッグを組む。その吉田は武雄記念で途中欠場。体調面が懸念させるが、入念な調整からV戦線に割って入るだろう。この茨城コンビも差はない。