ガールズケイリン展望

 ルーキーシリーズ(静岡、名古屋)で2度優勝していた内野の能力がようやく開花した。

 前走武雄で本格デビュー後、うれしい初優勝。先輩レーサーを相手に堂々の立ち回りを見せた。決勝はラスト1周で3番手外並走。最終バックは捲ってきた鈴木樹里が外に、内に林真奈美が粘る苦しいポジショニングだったが、直線入り口で単独になると解き放たれた矢の如く、鮮やかに中を伸びた。

 ナショナルチーム仕込みの地脚が最大の武器。地元戦はデビュー以来2回目で初参戦だった7月(⑦④①着)は「緊張してずっと手が震えていた」と悔しい結果。それだけに「2回目の地元戦は予選からいい着を獲って優勝したい。久留米で練習できる機会もあるので頑張ります」。

 伸び盛りの19歳は最高の勢いで2連続Vへ突き進む。