熊本市営ミッドナイトin小倉「オッズパーク杯」は、10月31日から開幕。今節はA級3班戦(チャレンジレース)7レース制で行われる。

 主力は121期勢。そのなかで優勝候補筆頭は昼田達哉(岡山)。在所17位で、本デビュー後、まだ優勝はないが、準V2回。前回8月当所では1④❻だったが、脚質的にスピードが出る当所は合うはず。

 初優勝を狙える新鋭に期待したい。

A級3班戦見どころ

  今節は実力がきっ抗したメンバー構成。まずは121期勢の力関係がポイントとなる。

 その筆頭格が昼田達哉。準優勝2度のレース内容を見れば、負けた相手は、その後、特昇した東矢圭吾と真鍋智寛。ライバルが強かったとしか言いようがない。今回、同期の顔ぶれを見れば、橋本陸(在所45位)、福田要(同58位)、田代匠(同67位)。デビュー後の戦歴を比較しても昼田が上位か。そろそろ初Vを決めても不思議じゃない。

 まだ長い距離を踏んだ時に課題を残すが、切れのいいカマシ、捲りは魅力十分。直前の奈良ミッドナイトでは2②❹だったが、本人は、そろそろ初優勝を、と狙ってくるはず。

 マークは同県の岡田浩太(78期)がハコを死守するか。

 昼田に挑む機動力型としては南関の栗本武典を取り上げたい。10月の小田原決勝で121期の中川聖大、添田龍児を相手に優勝。中川が逃げて中団から添田の仕掛けに併せて4番手捲り一撃。今年チャレンジ2V。元々、1、2班でも戦える力を秘めているので、昼田のライバル筆頭格になってくるはず。

 マークは同県の須藤誠(92期)。前期A級1、2班で2Vの実績。昨年はS級に在籍していた実力者だ。今期はチャレンジ戦で戦い方に戸惑う面もあり、降級初戦の防府では不運な落欠。その後は確実に決勝戦入り。

 今回は栗本と同乗すれば絶好の目標となる。V圏内の一角だ。

 地元地区の九州勢は121期の橋本陸(福岡)、田代匠(同)、福田要(宮崎)の頑張り次第か。

 橋本は直前の福井で2①❼。準決は同期・森本桂を相手に鐘先行で逃げ切り。駆け方も波を作るように、考えた先行力を見せており侮れない。田代匠は近況やや低調気味。福田要は前回高松1②❹で復調の気配があり、初日の動きに注目を。

 マーク陣は主力の倉岡慎太郎(59期・熊本)がルーキーの番手を回っていく番組になるはず。長年S級で戦っていたレーサーなので流れ次第では1、2着で狙えるか。

 他地区では自在に攻めてくる樋口絢土(けんと・96期・東京)までか。8月松阪で121期・近谷涼マークから差し切り優勝の戦歴があり、警戒したい。