ガールズの主役はオリンピアン・小林優香だ。昨年は念願だった東京五輪に出場し、復帰直後のオールスターのドリームレースは2着。その後はグランプリを含め7節走って5V。競輪祭中に行われたガールズグランプリトライアルで2年ぶりに優勝し、グランプリは驚きの先行策でファンを沸かせた。新年は小倉バンクから始動。ガールズグランプリトライアルで昨年と2年前にV、一昨年は準Vとバンク相性も申し分ない。パワフルなタテ攻撃で3日間、ファンの期待に応えてくれるのは間違いないだろう。

 小林を脅かすとすれば、妹弟子の尾方真生だ。昨年はデビューから2年目でグランプリに初出場。大一番は見せ場なく終わったが、年間14Vを飾るなど、強さを存分にアピールした。今年も年頭からフルスロットル。グランプリで主導権を握られた小林を相手に、どんな走りをするのかにも注目したい。

 〝2強〟に続くのは那須萌美。昨年11月の当地戦で悲願のデビュー初Vを飾った。その後も持ち前の安定感ある走りを続けている。どんな展開にも対応できる自在性を武器に、きっちりと車券に貢献する。

 増田夕華は昨年3月の名古屋で初優勝すると、昨年は6回のV。ガールズグランプリトライアルにも出場して経験値を積んだ。近況の連対時の決まり手は逃げ、捲り、差し、マークなんでもござれで、こちらも展開に応じた走りができるのが強みだ。昨年デビューした西脇美唯奈も侮れない。卒業記念レースを制した注目レーサーは、デビュー直後こそ苦戦を強いられたが、昨年11月からは5場所連続の優出を果たし、年末の岐阜では3連勝でデビュー初Vを飾った。初の小倉バンクでの奮闘に期待しよう。

 熊本市営の開催に燃えるのが村田奈穂と中村鈴花の熊本コンビ。共に11月の小倉では決勝進出を果たしており、〝地元戦〟のここは気合満点の走りで魅了する。