防府市営のミッドナイト「オッズパーク杯」が27日から29日まで小倉競輪場で開催される。今回はA級1、2班戦とチャレンジ戦の二本立て。A級1、2班戦は前期S級でホームバンクの嶋田誠也(29=福岡)が断トツの存在感を誇る。同じく前期S級の大竹慎吾(56=大分)、柳谷崇(43=岡山)、八尋英輔(41=福岡)、屋良朝春(37=沖縄)に、パワフルな自力攻撃が売りの奥村諭志(28=岡山)も侮れない。チャレンジ戦も小倉がホームの山本浩成(23=福岡)がV候補筆頭。降班組では岡崎昭次(50=愛媛)と松本充生(43=愛媛)の愛媛コンビに、吉成晃一(36=熊本)の走りに注目したい。
A級1・2班戦
地元の嶋田誠也がV候補筆頭だ。前期終盤はS級戦で大暴れ。11月末の松山FⅠでS級初優勝を飾り、年末の久留米FⅠでも決勝進出を果たした。約2年ぶりのA級となる今期も初戦の佐世保でV。スピードは一枚上の存在だ。続く大垣ミッドナイトが開催中止でレース間隔は空くが、地元戦に向けてたっぷりと調整の時間が取れるのはプラスだろう。18年10月以来の地元Vを目指して奮闘する。
奥村諭志のパワーも侮れない。2カ月ほど間隔が空いた前場所の別府ミッドナイトはきっちりと優出。動き自体も悪くなかった。小倉は昨年3月に優出して以来の参戦。今回も決勝進出が最低ノルマとなるだろう。前期S級の大竹慎吾、柳谷崇、八尋英輔、屋良朝春もV争いに加わる実力者だ。
欠場明けで今年初出走の松岡晋之介も長身から繰り出す豪快な自力戦で魅了する。柴田祐也や高津晃治、高比良豪、小原将通の鋭い差し脚も見逃せない。小倉連続優出を狙う谷口幸司に、復調している小野俊之も軽視はできない。
山口勢は田口守ただ一人。〝防府市営〟の地元戦で奮起に期待したい。
チャレンジ戦
地元戦初Vを狙う山本浩成が主役だ。本格デビュー後は15場所走って12優出2V。近況は安定感もアップしてきた。ホームの小倉は昨年11月に走って2③❻。まずは初日に地元初勝利を挙げ、そのままVまで突き進みたい。2班から降班した吉成晃一は初戦の大垣で優出し、前場所の久留米で久々のVを飾った。鋭いタテ脚はチャレンジ戦では大威張りとなっている。松本充生も降班後は2連続で優出中。岡崎昭次の立て直しにも期待が懸かる。岡嶋登と増成富夫の実力者コンビも魅力たっぷりだ。山口支部は沢田勇治が今年初優出を狙う。