2月最初の名古屋ミッドナイト競輪が3日から5日に「楽天・Kドリームス杯」を懸けて開催される。出場メンバーはオール西日本。A級1、2班戦とチャレンジ戦の1日合計9レースで実施される。

 メインの1、2班は激戦模様だが、実績上位は古くからイケメンレーサーとしても注目されてきたベテランの石丸寛之(岡山・76期)。08年12月全日本選抜でGⅠ決勝2着、09年にはビッグで4回決勝に進み暮れのグランプリに出場した。全盛時は切れのいい捲りで名を馳せたが、現在もメンバー構成次第で自力を出す。

 ただ、基本はラインの番手や3番手を回っての組み立て。ここは前2場所も同配分だった弟子の山崎駿哉(岡山・113期)や同県で機動力ある片山智晴(岡山・92期)が頼れる目標。シードされそうな初日特選ではハイパワーの下野義城(愛媛・115期)に差し脚好調な森安崇之(香川・84期)が付ける四国勢との連係も。同期の富弥昭(山口・76期)も同じ中国地区で強力な味方となりそうだ。

 中近は捲り主体の西本直大(大阪・92)、自力基本に戦う松田大(富山・98期)と鋭さのある岩本和也(石川・76期)が主力。いずれも前期S級。底力十分でV争いは必至。地元からは動ける水谷将司(愛知・105期)と桜井雄太(愛知・100期)、追い込み主体の滝川秀嗣(愛知71期)。3人ともホームバンクの名古屋で力走するか。九州は一発の魅力を秘める高比良豪(福岡・84期)が気になる存在に挙がる。