今月2回目となる名古屋ミッドナイト競輪の「楽天・Kドリームス杯」が、17日から19日まで3日間にわたって開催される。1日9レースでA級1、2班戦とガールズの2本立て。いずれも好メンバーがそろって迫力満点のバトルが繰り広げられそうだ。

 メインの男子A級1、2班戦は好調をキープする地元の北野良栄(愛知・95期)が主役。2年ぶりのA級となる今期は1月から5場所の全てで決勝へ。2場所前の取手では3日間ともラインの先頭で果敢に攻めて完全Vを決めた。名古屋がホームで、当地前走の前期12月FⅠ(S級)では準決6着も予選、最終日と2勝。ここでは強い意気込みで3連勝へ。自力でしっかりと持ち味を発揮したい。

 追い込み主体の田中雅史(愛知・79期)、先行でアピールする内藤久文(愛知・117期)も北野同様、地元戦に気合。そのほか中部では機動力ある藤井準也(岐阜・105期)、追い込みで堅実な西村豊(三重・84期)もV候補に挙がる。近畿の追い込み型で点数を持っている中野智公(和歌山・99期)は位置次第で怖い。

 北日本の中心は前川大輔(福島・113期)。直近5場所で2V、決勝2着1回と確かな機動力で成績安定。援護役は坂口卓士(福島・88期)。同県で前川マークとなるか。自力型では佐々木吉徳(秋田・100期)も底力があり勢いに乗ると浮上がある。

 関東は東京コンビの鈴木輝大(113期)と内藤高裕(96期)で連独占も。特に前で仕掛ける鈴木が今期決勝2着2回など上り調子。スピードを生かしたカマシか捲りでVゲットを狙う。

 南関の軸は戦歴断然上位の新田康仁(静岡・74期)。追加で出場となったが機動力ある斉藤健人(静岡・92期)、斎藤宗徳(千葉・100期)、根藤浩二(千葉・95期)、夏目新吾(静岡・103期)が頼れる味方。好展開から勝機をつかみたい。

 ガールズはハイパワーの奥井迪(東京・106期)がV最有力候補。先行基本の自力勝負で押し切りへ。地元の永礼美瑠 (愛知・118期)は自在戦で上位争い。徹底先行で戦う石井貴子(東京・104期)は奥井相手にペースを握れるかが鍵。日野未来(奈良・114期)や吉川美穂(和歌山・120期)も流れに乗るとタテに踏み込んでの台頭がある。