村上義 主役の走り

 向日町競輪の「日本名輪会カップ第31回中井光雄記念杯(FⅠ)」は15日に開幕。シリーズリーダーを務めるのは地元の総大将・村上義弘(47=京都)。石塚輪太郎、稲毛健太の和歌山コンビとの連係でV獲りだ。復活していれば山岸佳太が怖いが、北に機動力がそろい大槻寛徳が有利に浮上も。黒馬は勢いある藤井侑吾。ガールズは地元の坂口楓華に荒牧聖未が迫る。久米詩を含めた争いか。

和歌山コンビ石塚&稲毛との連携でVだ

 村上は昨年11月競輪祭の落車(膝の側副じん帯損傷)で大きなダメージを負ったが、ようやく普通に練習はできるようになった。さすがに回復力は遅くなったが、精神力の強さでカバーしている。自力の気構えもあるが、近畿連係で貫禄の番手戦を展開も。絶大な地元ファンの声援を背に、20年3月当地以来の優勝へ。

 その村上とラインを組むのが稲毛、石塚の和歌山勢。本来のカマシ、捲りの破壊力なら稲毛だが、今の勢いなら石塚が上回っている。威力を増した捲り、先行は押し切りまで警戒したい。

 勝ち星こそ少ない大槻だが、さばきは安定感十分。北日本に強引無類の桜井祐太郎や、好素材の小原丈一郎ら機動力型が控えるのは好材料。展開有利に台頭。本来の実力なら山岸がV候補の一角。負傷明けの前走高知FⅠの実戦は片りん。レジェンド・神山や、俊敏・志村の支援で機動力全開なら好勝負を演じる。
 
 2班だが、魅力があるのは115期の藤井だ。前回名古屋GⅢでは連日バックを取るダイナミックな走りで好戦。健在ぶりを示す金子の支援で風雲を呼ぼう。機動力だけでなく幅もある堀内も底力は争覇級か。

 ガールズは昨年、ガールズGP出場を果たした坂口が地元で主役の舞いだが、荒牧が強烈なスピードで脅かす。タテ攻撃に幅もある久米を加えた攻防に注目。