別府競輪場のモーニング7「チャリロト杯」が4月2日から4日までの日程で争われる。ガールズケイリンは児玉碧衣(26=福岡)が他の追随を許さない。対抗勢力は荒牧聖未(31=栃木)や鈴木奈央(25=静岡)、安定感抜群の比嘉真梨代(33=沖縄)だろう。山口伊吹(22=長崎)に、地元の野口諭実可(29=大分)の奮闘にも期待しよう。A級チャレンジ戦はスピード上位の金田涼馬(23=神奈川)がV候補筆頭だ。前期A級1班で、降級後は優出を外していない安谷屋将志(33=沖縄)や、2節連続Vを狙う地元の高橋綜一郎(25=大分)も見逃せない。

ガールズ

 児玉碧衣が断然の存在感を誇る。ウィナーズカップ開催中のガールズコレクションは7着に敗れたが、今年の3日間開催は5節全てで優勝を飾っている。別府はこれまで9節走って6V、準Vが3回。現在は4連続完全優勝中だ。昨年はサマーナイトFでの惨敗から強く、たくましくなった。今回もガールズコレクションの敗戦から、また一段と強さを増していくだろう。

 荒牧聖未は今年、取手と宇都宮でV。別府は19年7月のサマーナイトF以来の参戦。Vこそないが、準Vが3回あるバンクで苦手意識はないはずだ。児玉とは今年初対戦でひと泡を吹かせられるか注目したい。鈴木奈央も俊敏な立ち回りで久々のVを目指す。

 比嘉真梨代の安定感も魅力だ。1着は少ないが、自力選手を追っての2、3着で車券に貢献する。山口伊吹は7場所連続優出中と好調。別府は昨年12月に決勝進出を逃しただけに、まずはベスト7入りを狙う。地元の野口諭実可は4節連続優出中。別府では、決勝3着だった昨年8月開催に続く連続ファイナル進出を目指す。前場所の地元・大宮で今年初優勝した野本怜菜の勢いも見逃せない。

A級チャレンジ戦

 別府初参戦の金田涼馬が持ち前のスピードを発揮する。昨年は6回のVを飾り、年末にはレインボーカップにも出場した。そのレインボーカップで落車してややリズムを崩したが、今年2月の伊東では完全V。その後の2節を配分欠場し、復帰戦の岐阜は決勝進出を逃した。それでもV候補筆頭の座は揺るぎない。初バンクでも強い走りを披露してくれるはずだ。

 安谷屋将志は前期A級1班で、来期も1班に返り咲きが決まっている実力者。降級後は途中で開催中止になった2節を除けば、5場所全てで優出している。目標不在でも鋭いタテ脚を繰り出して難局を打破できる。

 高橋綜一郎は得意の地元戦で期待が懸かる。地元では昨年8月と10月にVを飾り、今年1月は準V。これまで5節走って1度も決勝を外していない。前場所の名古屋で通算3回目のVを達成し、勢いも十分だ。