<GⅢ見どころ②>

 充実ぶりでは松浦悠士がややリードしているか。今年の記念V1回は郡司と同じだが、2月取手全日本選抜、3月宇都宮ウィナーズカップとGⅠ、GⅡで続けて決勝2着。ウィナーズカップ決勝でワンツーだった清水裕友が欠場となったことはマイナス材料とはいえ、連係実績ある小倉竜二や小川真太郎が追加で入ったことは心強い。先行も含め、前でしっかりと自力を発揮。連覇に挑むダービーを前に、ここで結果を出して勢いを加速させたい。

 関東もS班の吉田拓矢と宿口陽一、吉田と同県での連係が望める吉沢純平が加わり結束できればラインは強力。軸は先頭で自力勝負となりそうな吉田だが、当地との縁の深さでは吉沢だ。昨年8月ナイターGⅢのアーバンナイトカーニバルでV。さかのぼればデビュー翌年の13年4月、川崎記念3日目に行われた101期ルーキーチャンピオンレースを逃げ切りで優勝。プラスイメージを好走につなげたい。

 北日本の主力は追い込みの2人。S班の守沢太志と近況復活気配の成田和也だ。守沢は昨年12月のケガでリズムを崩してから、まだ復調途上。逆に成田は今年のGⅠ、GⅡで決勝入りしており対照的。成績を落としているが確かな機動力を備える渡辺一成も忘れてはならない。