別府競輪の「モーニング7 Kドリームス杯」が4月23日に開幕する。

 東日本勢もまじえたA級1、2班戦7個レース制。来期S級が決まっている小原唯志(38=茨城)、山下貴之(44=神奈川)、川津悠揮(33=北海道)がV争いをリードする。城戸純潔(24=岡山)、太田将也(26=宮城)の機動力や、柳谷崇(43=岡山)、二條祐也(36=徳島)の差し脚も見逃せない。

A級1、2班戦展望

 安定感抜群の小原唯志をV候補筆頭に推す。今月初めの京王閣は準決勝でまさかの落車を喫したが、それまで14場所連続でファイナル進出。落車後の開催だった弥彦は本来の動きとはいえなかったが、優出で最低ノルマをクリアした。

 別府は約2年ぶりの参戦で、意外にもA級戦を走るのは初めて。前回は20年3月のS級戦で準Vと結果を出しており、バンク相性も悪くないとみて良さそうだ。落車から2場所目で上積みも必至となれば、自慢のスピード発揮で大暴れは間違いないだろう。
 
 山下貴之は2月の平塚、3月のいわき平でV。A級クラスでは上位の差し脚を誇っている。

 川津悠揮も鋭いタテ脚が魅力だ。1月の川崎、直前の函館は連勝で優出するも最終日が開催されず、ややツキには見放されているが、たまったうっぷんを晴らす激走があるかもしれない。

 上記した3人と同様に、来期S級が決まっている太田将也は前場所の弥彦で今年初V。追い込み戦もこなすオールラウンダーが、勢いに乗って今節も奮闘する。

 城戸純潔柳谷崇の岡山コンビも侮れない。城戸は持ち前の積極性で別線に立ち向かう。二條祐也はS級点確保へ、一走一走が大事になりそう。

 坂本将太郎の突っ込みや、前場所の立川で今年初優出(準V)した大関祐也も軽視はできない。

 前期S級の望月裕一郎飯田裕次は、そろそろ本来のパフォーマンスを発揮したいところだろう。

 2班では水森湧太桑名僚也のパンチ力ある走りに注目したい。ともに別府は初参戦になるが、ポテンシャルの高さを考えれば、いきなりの好走があっても驚きはしない。