チャレンジ戦展望

 初日にオール予選で争われるチャレンジ戦は119期の新人4人が分散し、それぞれが人気を背負うことになる。注目したいのが別府初登場の深瀬泰我(静岡)。今年すでに4V。将来を嘱望される南関の機動力型だ。直前の前橋決勝は佐藤竜太との同期対決を捲りで制し、立川に続く連覇を達成した。当地は風が強いことで有名だが、問題ではない。風を切り裂く力強いフットワークで深瀬が大きく存在をアピールする。

 立ちはだかるのが大高彰馬(福島)だ。119期在所時こそ1勝をあげるにとどまったが、自転車の名門・白河実業高校出身で伸びしろはタップリ。直前の川崎決勝は3番手にもぐり込んだ石塚慶一郎(和歌山)に捲られたが、先行で2着に持ちこたえるなど力強さが伝わった。

 山本浩成(福岡)、谷口力也(熊本)も同期対決に燃える。大坪功一(81期)の指導のもと、山本は着実にパワーアップ。前回広島で優出に失敗しているだけにリベンジに懸ける思いは強い。明治大学時代に短距離種目で活躍した谷口もタテ脚だけなら差はない。直前の福井で3度目の優勝を3連勝で飾るなど勢いもある。

 新人以外では長崎達也(神奈川)、青木亮太(群馬)、喜納隆志(沖縄)、水木裕聡(高知)の動向が見逃せない。ただし劣勢。ただでさえ強力なダッシュ力を誇る新人の番手をどこまで食い下がれるかが焦点となる。