「全プロ記念競輪in佐世保」（22年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪）が佐世保競輪場を舞台に28日から２日間開催される。ＳＳ班９人が勢ぞろい。２日目のスーパープロピストレーサー賞（ＳＰＲ賞）を懸け、見応えあるバトルが展開される。ＫＥＩＲＩＮスポニチはＳＰＲ賞３連覇を目指す松浦悠士（31＝広島）をイチ推しする。

  • 松浦悠士

　ＳＳ班９人をはじめトップレーサーが集結。見逃せない攻防が繰り広げられる。初日は優秀、特選、選抜の３つに分かれ、優秀の１～３着までが２日目のＳＰＲ賞に進出する。何しろこれだけの豪華メンバー。誰がＳＰＲ賞を制すのかは難解だ。

　中心視するのは松浦悠士（広島）だ。ＳＰＲ賞は一作年の豊橋、昨年の地元広島大会を連覇と抜群の相性を誇る。今年の松浦は２月・全日本選抜（取手）を準優勝。記念も２つ獲るなど安定した戦歴を収めている。卓越したレースセンスでその存在を誇示する。

  • 清水裕友

　松浦のパートナーは過去何度も連係し実績を積んできた清水裕友（山口）だ。清水もウイナーズカップ（３月宇都宮）を連覇するなど気配は上々。松浦、清水の前後はケースバイケース。この中国ゴールデンコンビが戦線を引っ張る。

  • 古性優作
  • 浅井康太

　近畿屈指のオールラウンダー古性優作（大阪）も圏内だ。昨年、静岡ＧＰを制した勢いで２月・全日本選抜も優勝。力強い自在脚で５年前の和歌山大会以来のＳＰＲ賞に照準を絞る。中部から浅井康太（三重）が名乗りを挙げる。古性との連係が決まれば浮上できるだけの脚力と実績だ。

  • 吉田拓矢
  • 平原康多

　関東は吉田拓矢（茨城）と平原康多（埼玉）の連係が見もの。吉田は直前の宇都宮記念をＶ。平原も今年すでに記念３Ｖと存在感は絶大だ。これに宿口陽一（埼玉）が加わる関東勢の動向が見逃せない。南関一のスピードスター郡司浩平（神奈川）も忘れてはならない。今年の郡司は記念２Ｖ。得意の捲りで初のＳＰＲ賞制覇に的を絞る。

  • 佐藤慎太郎
  • 守沢太志

　新田祐大（福島）が急きょ欠場。これにより佐藤慎太郎（福島）、守沢太志（秋田）の評価は下げざるを得ない。

  • 山田庸平
  • 荒井崇博

　九州勢は山田庸平と荒井崇博の佐賀コンビ、地元長崎から井上昌己、福岡から差し脚切れる園田匠が優秀を走る。総合力では見劣るが気合の乗りは満点だ。

　○…佐世保競輪場で30日に行われる予定だった「第69回全日本プロ選手権自転車競技大会」は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から３年連続で中止となった。