名古屋競輪ミッドナイトの「楽天・Kドリームス杯」は6月1日(水)~3日(金)に開催。A級1・2班戦7R、ガールズケイリン2Rの7車立て9R制で行われる。
ガールズケイリンの主役は太田美穂(=写真、三重・112期)。是内の福井では初日4着と決勝以外では7場所ぶりに確定板を外したが、2日目以降はきっちり立て直し、終わってみれば強敵・坂口楓華、尾崎睦らを相手にV。3日間ともきっちりとバックを取る競走に徹してのVと内容も良かった。5月は師匠・萩原操の突然の引退もあったが、その明るさとパワーを継承して、連続Vを目指す。
安定感が増してきている土屋珠里(埼玉・110期)、前回弥彦2日目で失格となり悔しい思いをした吉村早耶香(静岡・112期)も気持ちを切り替えて互角のV争いを演じる。
A級1・2班戦は、鈴木輝大がダントツの存在か。決して派手ではないが、着実に階段を上り続ける努力家タイプ。2月の名古屋ミッドナイト決勝での落車からリズムを崩し、3月、4月は大敗するケースが多かったが、きっちりと休養を取ると5月福井を皮切りに松阪、大宮と3場所連続V。勢いそのまま当地入りをしているだけに、“鬼門撃破”といきたいところだ。
吉堂将規(奈良・115期)が対抗一番手。着にムラがあり優出を逃すケースも見られるものの、機動力は確か。先手を取ってペース駆けに持ち込んでしまえば、ラインで別線完封も十分だ。
吉堂と中近連係となるのが実績上位の坂上忠克(石川・71期)や山崎光展(京都・93期)。坂上はまだまだ差し脚健在で、3連単には欠かせない存在。展開さえ向けば“アタマ勝負”ができるだけに、手広く狙ってみたい。山崎は番手を回るケースが多くなってきたが、タテ脚があるだけに目標が不発となったとしても前々に攻めていけるのは強み。
そのほか、気配上向きの古川宗行(東京・96期)、平沼由充(福島・83期)、宮下貴之(埼玉・81期)、小島雅章(埼玉・83期)らベテラン勢や、清水広幸(愛知・57期)、篠原忍(愛知・91期)ら地元勢からも目が離せない。